2026年7月3日(金)、東京都内の新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、シネマリスを皮切りに、映画『カウント・ベイシー』が全国で公開される。このドキュメンタリー映画では、不朽のジャズピアニストでありバンドリーダーであるカウント・ベイシーの人生と音楽にフォーカスが当てられている。
カウント・ベイシーは、ジャズの黄金時代を築いた「キング・オブ・スウィング」として広く知られ、その名声は今なお多くのファンに語り継がれている。彼はジャズにブルースを融合させ、スウィングジャズのリズム革命を引き起こしました。日本においても、彼の音楽は世代を超えて愛され続け、ビッグバンドや吹奏楽団の奏者たちにも影響を与えています。
本作では、ベイシーの華やかな舞台裏だけでなく、彼がこれまであまり語ってこなかったプライベートな生活にもスポットライトが当たります。制作過程で発見された家族の貴重なホームムービーや写真アルバム、手紙などが作品に彩りを加えており、特に娘のダイアンへの深い愛情や、アフリカ系アメリカ人の人権運動の支持者である妻キャサリンとの交流が描かれています。
映画には、現在も活動を続けるベイシー楽団のメンバーや、クインシー・ジョーンズ、アニー・ロスなどの友人たちが登場し、彼らが語るベイシーの思い出や、フランク・シナトラやビリー・ホリデイとの共演を通じて描かれる彼の魅力が浮き彫りになります。これにより、20世紀アメリカの激動の歴史とともに、ベイシーの足跡がわかりやすく提示されます。
カウント・ベイシーは1904年にニュージャージー州レッドバンクで生まれました。彼は1928年にブルー・デヴィルズに加わり、その後ベニー・モーテン楽団での経験を経て、自らの楽団を結成しました。特に、レスター・ヤングなどの優秀なソロイストをフィーチャーした黄金時代は、彼の名を広めるきっかけとなりました。戦後の再結成にもかかわらず、彼の楽団は「あの頃」が再び火を起こし、優れたアレンジャーと共に名曲を生み出しました。
カウント・ベイシーの生涯には、グラミー賞が20回ノミネートされ、そのうち9部門で受賞するという輝かしい実績もあります。彼は1984年に死去しましたが、その影響力は現在に至るまで引き継がれており、彼が結成したベイシー楽団は、今でも音楽シーンで活躍しています。昨年には結成90周年を迎えた施策も行われ、世界各地でライブパフォーマンスを行っています。
本作は、監督のジェレミー・マーが手がけています。彼はイギリス出身の映画監督であり、数多くの著名ミュージシャンのドキュメンタリーを制作してきました。カウント・ベイシーの音楽と人生を語り継ぐ本作品は、彼の知られざる一面を観る貴重なチャンスとなるでしょう。映画『カウント・ベイシー』は、ジャズファンだけでなく、多くの人々に感動を与える作品です。