戦国時代の新たな巨編『最後の一色』とは
和田竜による期待の新作『最後の一色』が、11月に小学館から上下巻にて刊行されます。本作は、彼の代表作『村上海賊の娘』から12年ぶりの新作で、戦国時代を舞台にした壮大な物語が紡がれています。また、シリーズでの6年にわたる取材や執筆活動がどれほど充実したものであったか、期待が高まります。
主人公は丹後大名の嫡男
本書の主人公は、一色義員の息子である一色五郎。彼は17歳の若者で、父が戦に敗れた瞬間から、戦国の厳しい現実に直面します。織田信長が日本全土を武力で征服していく中、五郎は絶望的な状況に置かれながらも、圧倒的な敵に立ち向かう姿が描かれています。
物語は、五郎が敵の長岡(細川)家と対峙し、その名は瞬く間に恐怖の対象となります。信長に命じられた智将・長岡藤孝と猛将・忠興親子もまた、決死の覚悟で五郎に立ち向かう展開が緊張感をもたらし、読者を惹きつけます。
新聞連載から受けた反響
本作は、2023年10月から1年半にわたり、各種新聞に連載されたものが改稿されて登場します。連載中から多くの反響があり、SNSでは「朝刊を待ちわびた」といった熱いコメントが寄せられています。
米通りに言えば、「最初から新聞の連載を切り抜いておけば良かった」という声もあり、多くの読者が物語に夢中だったことが伺えます。戦国時代を生き抜く五郎の人物像に、共感する声が多かったのでしょう。
和田竜の作家としての歩み
和田竜は1969年に大阪府で生まれ、早稲田大学で政治経済を学びました。彼の第一作目は、映画脚本『忍ぶの城』で、城戸賞を受賞しています。その後、小説『のぼうの城』でデビューし、直木賞候補や本屋大賞2位を獲得、その後は映画化されて200万部の売上を記録しました。
さらに『村上海賊の娘』が本屋大賞を受賞し、累計300万部を突破するなど、作家として素晴らしい実績を残してきました。
書籍情報と特設サイト
『最後の一色』は、2025年11月に上下巻が刊行される予定です。予価は上巻が2,100円、下巻が1,900円(税込)となっています。また、装画はオザワミカが担当しており、美麗なビジュアルが物語の世界を華やかに演出します。また、詳しい情報は小学館の特設サイトにて確認できます。
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戦国時代の厳しい運命を生きざるを得なかった若者、一色五郎の物語は、読者に新たな感動をもたらすことでしょう。和田竜の最高峰の作品、ぜひご期待ください。