限定20台！木材を活かした電子ピアノTORCH「T01」が登場

ヤマハ株式会社が新たに発表した電子ピアノTORCH「T01」は、持続可能性と音楽の融合を体現した魅力的な製品です。この限られた台数のピアノは、未利用の希少木材グラナディラを鍵盤に使用し、サステナブルな製品づくりを追求しています。どのようにして木材の新しい価値が生み出されたのでしょうか。

未利用材の活用

「T01」の鍵盤部分には、木管楽器に用いられるグラナディラの未利用材が活用されています。この未利用材とは、楽器製造過程で発生する不使用材を指します。本製品は、この未利用材を「木質流動成形技術」を用いて形成し、木材と樹脂の複合素材として利用しています。これにより、グラナディラの持つ木の温もりを体感できる高品質な触感が実現されています。

手仕上げの外装

TORCH「T01」の外装は、環境に配慮しポリ塩化ビニルシート（PVC）を排除し、天然オイルによる手仕上げが行われています。これにより、木材の質感が存分に生かされ、手に取ったときの温もりや存在感を感じることができます。また、椅子の座面にもヒノキを使用しており、全体にこだわりが感じられます。

経年変化の楽しみ

この電子ピアノの鍵盤は、時間と使用に応じて色が変わり、演奏や手入れを重ねることでより深みのある風合いに育っていきます。楽器本体も環境条件に応じて色が変化する特性を持ち、木部用ワックスでつや出しをすることが可能です。このように、使うほどに魅力が増すという楽しみを提供します。

本格的な音色

音質はヤマハのコンサートグランドピアノ「CFX」や、ウィーンの名門ベーゼンドルファー社の「インペリアル」を搭載しており、演奏者は美しいグランドピアノ音色と豊かな表現力を楽しむことができます。鍵盤には「グランドタッチ-エス™鍵盤」という機構が用いられ、様々な音色を自在に操ることができるため、演奏体験が一層充実したものになります。