2026 FIFAワールドカップがもたらした観戦者の心と行動の変化
2026年6月11日から7月19日にかけて行われた「2026 FIFAワールドカップ」。この大規模なスポーツイベントの影響が、観戦者の日常生活やモチベーションにどのように作用したのかを探るべく、マーケティングリサーチ会社「リサート」が実施した調査があります。この調査では、首都圏に在住する20〜59歳の男女800名を対象に、ワールドカップ開催期間中の意識や行動について詳細に分析されています。
観戦者と非観戦者の動向
調査結果によると、ワールドカップ期間中に少なくとも1試合を観戦した人は49.1%、観戦しなかった人は50.9%という結果が出ました。特に男性の観戦者率が高く、40代男性では65.0%、30代男性で62.0%、50代男性で58.0%となっており、女性は30代で31.0%に留まっています。このデータから、観戦者の属性には明確な偏りが見られ、特に男性層に厚いことがわかります。
モチベーションの上昇傾向
観戦者の中で、日常生活のモチベーションが「上がった」と感じたのは27.2%で、非観戦者の5.7%と比べて20ポイント以上の差が見られました。また、観戦者の中でも睡眠時間が減った人の約22.4%がやる気が向上している一方、非観戦者は75.0%がやる気を失っているとの結果も出ています。ここから、ワールドカップの観戦が生活の活力やモチベーションを高める効果を持つことが読み取れます。
睡眠不足でも高まるモチベーション
続いて、睡眠時間が減少した観戦者と非観戦者のモチベーションの変化に焦点を当ててみましょう。観戦者の中で、やる気が高まったと答えたのは22.4%でしたが、非観戦者ではわずか5.4%。観戦しながら睡眠不足を経験してもなお、高揚感を得ることができる観戦者の特徴は、サッカーというスポーツがもたらす特別な感銘であると考えられます。
ビールブランドの選択にも影響
さらに、この調査では飲酒行動にも着目されています。ワールドカップ開催期間中に飲まれたビールのブランドについて、観戦者はバドワイザーやハイネケンといった海外ブランドを好む傾向が顕著でした。たとえば、バドワイザーは観戦者の9.5%が選択したのに対し、非観戦者はわずか0.9%でした。観戦者は国産ビールでも、アサヒスーパードライやキリン一番搾りの選択率が顕著に高く、その背景にはワールドカップの影響が色濃く反映されている可能性があります。
生活習慣の変化
また、観戦した人は普段の生活習慣にも変化があったようです。観戦者の21.6%が「夜更かしをする」と答えたのに対し、非観戦者はわずか6.6%。早起きする人は観戦者で20.4%、非観戦者は5.7%でした。これはワールドカップの試合が、日本時間で深夜に行われることが多かったことによるものと考えられます。観戦者は、試合を観戦するために生活リズムを調整している様子が伺えます。
まとめ
本調査が示すのは、2026年のワールドカップ観戦者が非観戦者に比べてモチベーションが高まり、なおかつその影響は睡眠不足に対しても顕著に現れることです。また、観戦者のお酒の選び方にも変化が見られ、特に国際的なブランドを好む姿勢が浮き彫りになっています。これらは観戦者自身の特性とともに、ワールドカップというイベントが彼らの生活や精神状態に及ぼした影響を示す興味深いデータです。この結果は、スポーツが人々に与える影響と、その背後にある心理的要因に対する理解を深める手助けとなるでしょう。