共鳴の宴開催
2025-12-06 01:24:26

障害者と健常者の共鳴を感じる!特別コンサート「共鳴の宴」開催

障害者と健常者の共鳴を感じる特別コンサート「共鳴の宴」



12月4日、東京・増上寺の大殿で「True Colors Festival Special Concert 2025 共鳴の宴」が開催され、障害者と健常者が共に楽しめる音楽の祭典が繰り広げられました。このイベントは、日本財団DIVERSITY IN THE ARTSによるもので、障害者の包摂をテーマにした国際会議「SYNC25 アカウンタビリティ・サミット」との連動企画です。このサミットには、約250名のグローバル企業の経営幹部が参加しており、音楽を通じた障害者と健常者の架け橋を提供する目的で行われました。

日本財団DIVERSITY IN THE ARTSは、2016年から「True Colors Festival」という芸術イベントを実施しており、アートとエンターテインメントの力で多様な人々の個性を尊重し、共存する未来を目指しています。「True Colors」は、障害や違いを超えて、誰もがその人らしさを発揮できる社会を実現するためのプロジェクトです。

「共鳴の宴」の音楽監督には、2024年エミー賞受賞作品『将軍 -SHOGUN-』の石田多朗氏が就任し、総合演出は世界的に評価された山田淳也氏が担当しました。コンサートは、増上寺の厳かな雰囲気の中で、和太鼓の迫力ある演奏から始まりました。ダンサーたちが共演する「沈黙の中の音」で、障害者と健常者が一体となった舞台が展開され、音と光の演出が見事に融合しました。

続いて、「ちがいとの出会い」というセクションでは、日本古来の雅楽と西洋楽器が共鳴し合うパフォーマンスが行われました。両者の歴史的背景が生かされ、互いの楽器が持つ普遍的な魅力が引き立てられました。さらに、「ともに奏でる」では古典雅楽の演奏、そして「響きあう声と音なき言葉」では、手話を用いた狂言のパフォーマンス「蟹山伏」が披露され、手話でセリフを表現しながら、独特の動きと世界観を観客に体験させました。

コンサートの後半に差し掛かると、ピアノとボーカルによる「Over the Rainbow」、アコースティックギターによる「Moonlight」、車椅子のダンサーも交えた「My Heart Will Go On」のセリフ、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネのメドレーやムソルグスキーの「キエフの大門」、坂本龍一の「戦場のメリークリスマス」など、観客を魅了する楽曲の数々が次々と演奏されました。最後は、音楽監督の石田氏の作曲による「常世」で締めくくり、多様な才能が一堂に会した感動的なフィナーレを迎えました。

この「共鳴の宴」は、障害者と健常者が共に楽しむ世界の実現を目指した素晴らしいイベントとなり、参加者たちの心に深く響き渡りました。未来へ向けた希望の光が感じられる素晴らしい夜でした。詳細については、こちらをご覧ください。


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