ケータハムが未来を駆ける『プロジェクトV』を世界初公開
2026年の東京オートサロンにおいて、ケータハムカーズ・ジャパンが新たに開発したEVスポーツカー「プロジェクトV」の最新プロトタイプを、世界に向けて初めて披露しました。ケータハムは1973年に設立以来、軽量でシンプルなスポーツカーの製造を行い、特に「セブン」はその象徴とされています。EV化が進む中、同社はその哲学を受け継ぎながら新たな挑戦をしています。
プロジェクトVの革新性
プロジェクトVは、EV時代に向けた全く新しい設計のスポーツカーです。その特徴は、長年培ってきたケータハムの“PURE.SIMPLE.FUN”の理念が色濃く反映されていることにあります。現在、量産化に向けた開発が着実に進行中で、バッテリーは台湾のXING Mobilityが手がけた「IMMERSIO™ Cell-to Pack」を採用。温度管理が容易な液浸冷却技術により、高い安全性を確保しています。プロトタイプは東京アールアンドデーと連携しつつ、2025年の完成を目指してテスト走行も行っています。
デザインの美学
プロジェクトVのデザインを手掛けているのは、セブンの愛好者でもあるデザイナー、アンソニー・ジャナレリ。セブンの特徴的なノーズコーンにインスパイアされたフロントフェイスや、洗練されたミニマルな外観は、ケータハム本来の美しさを表現しています。新たに適合させたリアコンビネーションランプのデザインも、全体のアイデンティティを損なうことなく、現行法規に対応しています。
インテリアでは、クラシカルなデザイン要素と最新の技術が融合。フラットパネルを基にしたインストルメントパネルに搭載される丸型デジタルディスプレイは、懐かしさと未来的な機能性を併せ持っています。
パワートレインの進化
プロジェクトVに搭載されるeアクスルは、モーター、インバーター、ギアボックスが一体化した高効率システムです。この設計により、応答性が高くリニアな出力特性を実現。その結果、ケータハムならではの“ファン・トゥ・ドライブ”の体験を提供します。バッテリーも最新鋭の技術を用い、過酷な条件下でも性能と安全性を高める工夫が施されています。
シャシーと技術的背景
プロジェクトVは、伝統的な鋼管スペースフレーム構造を採用しています。この設計は、優れた剛性と軽量化を両立させており、ピュア・スポーツカーに不可欠なダイレクトなハンドリングと運動性能を確保しています。電動化を進めながらも、ケータハム独自のドライブフィールを継承しているのです。
ケータハムの精神
1973年にスタートを切ったケータハムは、ロータス創業者コーリン・チャップマンから受け継いだ「セブン」の製造権を生かし、スポーツカーの真髄を追求してきました。軽量でドライバー志向の設計が豊富なモデルを生み出し、ケータハム・アカデミーなどのモータースポーツイベントも展開。現在、VTホールディングスのグループ傘下で、日本においてもエスシーアイ株式会社が正規輸入代理店となっています。
今後の展開に期待が高まるプロジェクトVは、ケータハムの新しい歴史を刻むプロジェクトとなることでしょう。