フランス発、革新的な楽譜アプリ「Newzik」日本初上陸
日本の音楽界に革新をもたらす次世代楽譜アプリ「Newzik(ニュージック)」が、いよいよ日本で本格展開を開始します。フランスのSyncsing社が手掛け、すでに世界で45万人の音楽ユーザーに支持されているこのアプリは、クラシック音楽ファンに朗報となるでしょう。
Newzikとは?
「Newzik」は、iPad、iPhone、Macに対応した革新的な楽譜アプリです。もともとはヨーロッパのオーケストラやオペラハウス、合唱団などのプロフェッショナルな現場で広く導入されており、その高機能な特性が注目されています。特筆すべき点は、AI技術を駆使した光学楽譜読み取り(OMR)機能により、紙楽譜やPDFから瞬時にダイナミックな楽譜を生成できることです。これにより、演奏者は楽譜の移調やオーディオ再生、さらにはメトロノーム機能やジェスチャーによる譜めくりといった便利な機能を利用することができます。また、クラウドベースでの楽譜管理やリアルタイムでのプロジェクト共有も可能です。
Newzikの特長
- - 瞬時の楽譜生成:OMR技術を用いて、紙楽譜やPDFからダイナミック楽譜を瞬時に生成。
- - 簡単な操作:手を使わずにジェスチャーで譜めくりができ、自動譜めくりも実現。
- - 多様なプラン:無料のベーシックプランから、ストレージ無制限のエッセンシャルプラン、全機能を利用できるプレミアムプランまで、さまざまな需要に応じたプランを提供。
さらに、アンサンブルや音楽教育機関向けの特別プランも用意されており、柔軟な利用が可能です。
日本初上陸イベント
「Newzik」は、2025年5月3日(土)から5月5日(月)にかけて、東京国際フォーラムで開催されるクラシック音楽祭「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」に初めて出展します。午前10時から午後8時まで無料でアクセス可能なこのイベントでは、訪れた音楽ファンや演奏者に「Newzik」を実際に体験していただくことができます。本イベントにおいて、同アプリの魅力を伝え、日本の音楽市場に革新をもたらすことを目指しています。
Doricoとの連携
また、Newzikは、ヤマハ株式会社傘下のスタインバーグ・メディア・テクノロジーズが開発した楽譜制作ソフト「Dorico」との連携も発表しています。この連携により、作曲から演奏までをシームレスに結ぶ次世代の楽譜エコシステムが実現。日本展開では、Doricoを提供するヤマハミュージックジャパンと共同マーケティングを行い、より多くの演奏家にこの新しい体験をお届けすることを計画しています。
CEOのコメント
NewzikのCEO、アマンディーヌ・リシャルド氏は「日本は世界第2位の音楽ソフト市場であり、多くの才能ある音楽家が活躍しています。当社のAI技術による楽譜アプリケーションは、アマチュアからプロフェッショナルまで幅広く支持されています。この度、Doricoチームと共に新しい楽譜利用の提案を、日本で展開できることは非常に喜ばしいことです」と語っています。
まとめ
日本における「Newzik」の展開は、音楽界に新たな潮流を生むことが期待されています。特に、クラシック音楽愛好者にとっては、より便利でクリエイティブな演奏環境が整うことでしょう。この参入によって、アマチュアからプロまで幅広くカバーする音楽家たちにとって、次世代の楽譜利用の可能性が広がります。その勢いにぜひ注目していきたいと思います。