水谷章人氏の集大成、写真集“極限の形象”の発売
60年に渡るキャリアを持つスポーツ写真家、水谷章人氏の新たな写真集“極限の形象”が、2025年8月18日より発売されます。これは有名な「PHOTOGRAPHERS’ ETERNAL COLLECTION」シリーズの第17弾として登場する作品です。
写真集の概要
この写真集は、水谷氏の69点の作品を収めたもので、自身の初の写真集と同名で発売されます。水谷氏はスポーツ写真の領域に革新をもたらしてきた作家であり、この写真集はその60年間の集大成を示す作品です。彼の作品は、粒子の表現やブレ、白トビなど、通常は欠点とされる要素をも芸術的な価値として昇華させています。これにより、読者はスポーツと写真の素晴らしさを新たに認識できることでしょう。
水谷氏は「この本で新しい世界を感じ取ってほしい」と語り、自身の過去をただ振り返るのではなく、未来に向けた視線を持っていることを示唆しています。
特徴と製本
“極限の形象”は、240mmのスクエア判、80ページの構成で、化粧箱に収納されています。更に特典として、水谷氏の直筆サイン入りオリジナルプリントが含まれており、値段は29,150円(税込、送料込)で受注生産されます。製本にはキヤノンの業務用フォトプリンター「DreamLabo 5000」が使用されており、色再現や解像感に優れ、作品の魅力が最大限引き出されています。
オンライントーク配信
発売を記念して、2025年8月27日には水谷氏と本書のデザインを担当した三村漢氏によるトークイベントが開催されます。トークでは、作品制作にまつわるエピソードなどが語られ、Participants are encouraged to join the discussion and share their thoughts on the impactful images featured in the book.
写真展「極限の形象」
さらに、新写真集の発売に伴い、2025年10月7日から10月12日まで「Nine Gallery」にて写真展が行われます。この写真展では、現地での作品販売も実施される予定です。また、ギャラリートークも開催され、参加者は水谷氏の意図や作品に込められた想いについて学ぶ貴重な機会となります。
水谷章人氏の思い
水谷氏は、写真集の制作にあたり「記憶に残る瞬間」を追求してきました。彼は、ただ過去を振り返るのではなく、未来を見据えた作品に仕上がっていると感じています。自身のスポーツとの関わりや、これからも切磋琢磨していく意欲を感じさせるメッセージが印象的です。ばたばたしながらもカメラマンとして活動し続け、これからも新たな「極限の形象」を求めていくことでしょう。
作品の背景と作家のプロフィール
水谷章人氏は1940年に長野県で生まれ、1965年に東京綜合写真専門学校を卒業しフリーランスの写真家としてのキャリアを歩み始めました。初めは山岳写真を撮影していましたが、次第にスキーやその他のスポーツ全般へと活動範囲を広げ、多くの世界大会を取材し続けました。彼の知識や経験が多くの若手写真家に受け継がれていることも特徴的です。
水谷氏の写真集“極限の形象”は、ただの過去を振り返るものではなく、これからの可能性を示す一歩となることでしょう。全てのスポーツファンや写真愛好者にとって必見の作品です。