演劇研修所第19期生による『社会の柱』修了公演が新国立劇場で開催

新国立劇場演劇研修所第19期生修了公演『社会の柱』

2026年の2月、新国立劇場で演劇研修所の第19期生による特別な修了公演が行われます。演目は、ノルウェーの戯曲家ヘンリック・イプセンの名作『社会の柱』です。この作品は、資本主義社会の倫理観や自由、尊厳というテーマに深く切り込む写実主義的な社会劇であり、観客を現代にも通じる問題への思索に誘います。

公演の詳細

公演は2026年2月10日から15日まで、新国立劇場小劇場にて上演されます。若き演技者たちが自らの成長を証明する場として、この特別な作品が選ばれました。毎回異なる感情で展開されるカルステン・ベルニックをはじめとするキャラクターたちの複雑な人間関係が織りなすドラマは、必見です。

『社会の柱』について

『社会の柱』の舞台は、ノルウェーの小さな港町です。実業家カルステン・ベルニックは、家族や商人たちとの関係を通じて、町の発展に寄与しようと奮闘します。しかし、過去の失敗が彼を追い詰め、物語はさまざまな感情の交錯を見せます。特に、過去の事件がどのように現在に影響を与え、鉄道事業に潜む秘密が絡む様子は、観客を引き込む要素となっています。

研修生たちの成長

第19期生は、この修了公演に向けて3年間の厳しい研修を受けてきました。基礎技術の習得から、プロの演出家とのコラボレーションを経て、いよいよ彼らの集大成が披露されます。これまでの朗読劇や対話劇で身につけた技術が、どのように本幕に活かされるのか、期待が高まります。

舞台美術やスタッフ

演出は、演劇研修所長の宮田慶子氏が担当しています。彼女は、これまでも幅広いジャンルの作品を手がける実力者で、研修所における若手育成に注力してきました。美術や照明、音響など、各分野で最高のチームが協力し、壮大な舞台を構築します。特に視覚的にも楽しませる作品になることは間違いありません。

チケットや会場情報

公演は新国立劇場小劇場にて行われ、チケットは2025年12月2日より販売開始です。価格は3,850円から1,650円まであり、観劇年齢に関わらず多くの方に楽しんでいただけるよう配慮されています。託児室も完備しており、安心して観劇いただけます。

観客の心に触れる強いメッセージや、その背後にある登場人物たちの葛藤をぜひお楽しみください。若き才能たちによる『社会の柱』が、皆様の心に残る舞台となることを心から願っています。

このステージは、ただの公演ではなく、未来の演劇界を担う若きアーティストたちの新たな一歩を示す場ともなるのです。新国立劇場でのこの特別な体験をお見逃しなく。