STU48が届ける平和の音色
広島市内で行われた「被爆80周年記念事業 紙屋町まちかどピアノ ラッピングリニューアル記念コンサート」。この特別なイベントにSTU48が参加し、平和への願いを込めたパフォーマンスを披露しました。「平和文化アンバサダー」に就任後、初の公式活動というこのコンサートは、特別な意味を持っていました。
参加メンバーの岡田あずみ、岡村梨央、久留島優果、兵頭葵、諸葛望愛の5人が集い、希望と勇気の象徴とも言える「紙屋町まちかどピアノ」を囲んで演奏に臨みました。このピアノは、1967年に製造され、戦後の広島で多くの市民に親しまれてきました。2020年7月7日には紙屋町シャレオに設置され、ちょうど5周年を迎えています。
ピアノのリニューアルとメッセージ
今回のコンサートでは、この記念すべきピアノのラッピングデザインが新たに施され、広島が花と緑に囲まれる美しい街へ生まれ変わったことへの願いが込められました。花と緑をテーマにしたこのデザインは、平和への思いを色鮮やかに表現しています。
歌に込めた平和への想い
コンサートの中で、兵頭葵がピアノを奏で、岡田、岡村、久留島、諸葛の4名が歌を担当しました。岡田は「私たちの演奏と歌を通して、少しでも平和の思いが伝わればと思っています」と挨拶し、岡村は「広島で活動する私たちだからこそ届けられる平和への願いがあります。今年、被爆80年を迎えるにあたって、この楽曲をより多くの方に届けたい」と語り、メッセージソング『花は誰のもの?』を披露しました。
他にも、広島の穏やかな風景を歌った『瀬戸内の声』など、全4曲を通じて平和の願いを届けます。最後に兵頭は「私たちSTU48の歌や活動を通して、皆さんが平和の尊さについて考えるきっかけとなれば嬉しい」と語り、コンサートを締めくくりました。
感動のフィナーレ
コンサートのフィナーレでは、広島市立基町小学校と広島なぎさ中学校・高等学校の合唱部が参加し、被爆80周年記念事業のキーミュージック『ひろしま平和の歌』を合唱しました。紙屋町まちかどピアノの音色とともに響いた歌声は会場に平和の大切さを再認識させ、感動的な終了を迎えました。
紙屋町まちかどピアノについて
この「紙屋町まちかどピアノ」は、かつて広島の憩いの場として親しまれていた「純音楽茶房ムシカ」で使われていたグランドピアノです。被爆翌年の大みそかに流れた『第九』が、戦後の人々に希望をもたらしました。このピアノは長年にわたりその歴史を象徴してきましたが、2020年に「紙屋町まちかどピアノ」として設置され、音楽を楽しむ場として親しまれています。
ひろしま平和の歌
『ひろしま平和の歌』は、広島市を平和の原点として広めるために作られ、今でも平和記念式典で広く歌われています。このように、音楽が持つ力で平和のメッセージを広めていくことの重要性が再認識される瞬間でもありました。STU48の活動が、音楽を通じて広島の平和をより一層推進することを期待したいです。