58年の歴史をもつGARLOCHÍ、閉幕を迎える特別公演
2025年12月、フラメンコの聖地として知られるGARLOCHÍが58年間の長い歴史にピリオドを打つ。静岡県静岡市を拠点にする株式会社バモスは、老朽化のためにこの名タブラオを2025年末に終了させることを発表した。それに伴い、特別公演として、フラメンコ界の巨匠マヌエル・リニャンが日本に招かれる。
マヌエル・リニャンの舞台裏
マヌエル・リニャンは、1980年に生まれ、フラメンコを基盤とした表現力豊かなアーティストである。幼少期、彼は自身の部屋で母親の衣服をまといながら、密かな夢を抱いて踊っていた時期があった。この経験が彼を独特の振付家として成長させ、フラメンコの新しい潮流を切り開く存在に導いた。
彼のキャリアは、数々の受賞歴に裏付けられており、世界中の舞踊家から評価され続けている。特に、『VIVA』という作品は、男性が女装して踊る新たな試みとして注目を浴び、彼はこの作品で3度目のマックス賞を受賞した。これはフラメンコの中での男性性と女性性の交錯をテーマにした画期的な公演であり、今後も語り継がれる作品となるだろう。
GARLOCHÍでの特別な舞台
2025年12月9日から12月18日まで行われるマヌエル・リニャンの公演は、彼自身のアイデンティティを再確認することを目的としている。老舗タブラオGARLOCHÍの舞台で繰り広げられるこの公演では、彼のダンスがもたらす多様な感情が観客に響くことだろう。
さらに、出演者には、唄のフアン・デ・ラ・マリアやホセ・マヌエル・フェルナンデス、ギターのフランシスコ・ヴィヌエサが加わり、実力派のアーティストたちが一堂に会す。これにより、フラメンコの真髄を余すところなく感じられるステージが期待できる。
チケット情報
公演のチケットは、プレミアムシートが22,000円、SS席が18,000円、S席が15,000円、A席が11,000円となっており、子供・学生向けには7,000円、障害者割引として4,000円が設定されている。ただし、プレミアム席やSS席は既に完売しているため、早めの予約が推奨される。
公演は東京都新宿区のGARLOCHÍで行われ、フラメンコの魅力が詰まった時間を提供すること間違いない。伝統と革新が出会い、後世に語り継がれるであろうこの公演に、ぜひご期待いただきたい。
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これまでのGARLOCHÍの貢献と、マヌエル・リニャンの素晴らしい公演が一緒に楽しめる特別な機会をお見逃しなく!