美しい未来を育む「スポGOMI甲子園2025」静岡県大会を振り返る
2025年9月20日、静岡市の常磐公園で開催された『スポGOMI甲子園2025 静岡県大会』は、全45チーム、135名の高校生が参加し、熱戦を繰り広げました。今回の大会では、参加者たちが3人1組のチームを結成し、指定されたエリア内で限られた時間の中にごみを拾い、その質や量でポイントを競うという独特なスタイルが特徴です。このイベントは、海洋ごみ問題が深刻化する中で、生活者がその意識を高め、行動に移すことの重要性を啓発することを目的としています。
競技の概要
大会は静岡市常磐公園で行われ、参加者たちは10時から12時までの2時間にわたってごみ拾いを行いました。今回は、全チームが競技のためにエリアを広げて実施し、昨年よりも多くのごみを回収することを目指しました。結果として、静岡市内の繁華街に近いこの地域では、こまめにボランティアによる清掃活動が行われているにも関わらず、計110.19kgものごみが集まりました。
実績を残した「恋スぺ」チーム
注目の勝者は、駿河総合高校の「恋スぺ」チームです。彼らは、累計で7.57kg、1,286.5ポイントを獲得し、僅差の1.5ポイントで準優勝チームを下しました。この優勝を決定づけたのは、チームメンバーが特にペットボトルを多く拾ったことです。前回大会での優勝を目指す常葉大学附属橘高校のチームも参加しましたが、連覇を果たすことはできず、駿河総合高校にその栄冠を譲りました。
参加者たちの感想
参加者からは、同じ場所に同じ種類のごみが多いことに対する残念な気持ちが表されました。生徒たちは、「このエリアだけでなく、他の場所でもごみが捨てられていると思うので、見つけたら拾っていきたい」といったコメントを残し、スポGOMIを通じて環境問題への意識が高まったことを語っています。このような経験が次世代の意識改革につながることが期待されます。
組織の活動について
一般財団法人日本財団スポGOMI連盟が主催するこの大会は、地域の暮らしを良くするために、スポーツ精神を取り入れたごみ拾い活動です。同団体は、環境意識を高めるとともに、清掃活動をスポーツテーマにすることで、楽しく参加できるイベントを提供しています。そして、6人全員の参加者は、健康な体づくりのためにもこの活動に日々取り組んでいます。
今後の展望として、11月末に東京で行われる全国大会でも、「恋スぺ」チームの好成績が期待されています。彼らは静岡県代表として、全国の高校生と共に環境問題に立ち向かう姿勢を貫いていくでしょう。全国大会での活躍を楽しみにしましょう。