KERAの新作舞台『消失』が東京に登場!
KERAことケラリーノ・サンドロヴィッチの人気戯曲、シリーズ《KERA CROSS》第六弾『消失』が1月18日、東京・新宿の紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで幕を開けました。この作品は、KERAが創設した劇団ナイロン100℃のもとで2004年に初演、2015年にも再演されています。日本国内外で数多くのカンパニーによって上演されてきた名作です。
今回の演出を担当するのは河原雅彦で、彼は過去にも《KERA CROSS》シリーズでKERA戯曲の演出を手がけており、これが3度目の挑戦となります。物語はクリスマスの夜、兄弟が住む家に集まった6人の“善意”が絡まり合い、日常が破滅へと進展していく様を描いています。
キャストも豪華で、兄チャズ役は藤井隆、弟スタンリー役は入野自由が務めます。また、舞台には岡本圭人がガス修理業者ジャック、坪倉由幸が闇医者ドーネン役で登場するほか、佐藤仁美と猫背椿も名前を連ねており、全員がそれぞれの役割を見事に演じています。これまでの公演は特に語られることが多く、その期待に応える形で新たな解釈が加えられたことでしょう。
河原の演出によって、本作はKERA作品特有の笑いと恐怖、そして独特の台詞の面白さが鮮明に表現されています。キャストのチャーミングな演技が際立ち、全てのキャラクターに温かみや愛情が漂っています。この作品は、ただ残酷な物語であるだけではなく、人間への讃歌ともいえる一面を持っています。
音楽や舞台美術、照明、衣裳などのスタッフの仕事も大きな役割を果たしており、演出の巧みさに加えてセット全体の完成度に感心させられます。『消失』は冷ややかで文学的な要素がありつつも、ロマンティックなエンターテインメントへと昇華している印象です。観客は、舞台上で展開されるストーリーが実際の世界情勢とも関連している様子を感じとり、胸を締めつけられることでしょう。
東京公演は2月2日まで行われ、続く大阪公演は2月6日と7日にサンケイホールブリーゼで上演されます。当日券は公演開始1時間前から販売されるため、観劇を希望する方はぜひ早めに押さえておきたいところです。公演を前に、演出の河原雅彦とキャストからのコメントが寄せられています。
「終演後に立ち上がりがたいほど、かなり濃厚な作品に仕上がりました。コメディ要素もたっぷり入っているので、一粒で二度美味しい体験ができます。ぜひ劇場で体感してください!」
「緊張しました!初演・再演のファンの期待に応えることができるか不安ですが、皆さんの応援で頑張りますので、是非劇場に足を運んでください。」
「遂に開幕しました!毎日大きな壁に直面しつつ、皆で素晴らしい作品を作り上げています。演劇ならではの面白さをぜひ体験しに来てください!」
この舞台は、ただ観るだけのものではなく、感情と知性を刺激する深い作品です。今回の『消失』もまた、KERAの独自の視点から展開される人生の真実が観客を待っています。ぜひ劇場で、その雰囲気を味わってください!
公演情報
- 日程:2025年1月18日(土)〜2月2日(日)
- 場所:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
- 日程:2025年2月6日(木)18:30/2月7日(金)13:00
- 場所:サンケイホールブリーゼ
詳細情報は公式ウェブサイトをチェックしてください。