神戸に新たな安全基準を生むGLION ARENA KOBEと次世代型セキュリティシステムの実証実験
2025年4月に開業が予定されているGLION ARENA KOBE。この新しいアリーナは、神戸市の地域課題解決を目指すプログラム「So-I 地域課題解決コース」の一環として、神戸ストークス試合会場において次世代型セキュリティシステムの実証実験を実施しました。運営を担当する株式会社One Bright KOBEの代表取締役社長、渋谷 順氏は、地域に根ざした課題解決を進める姿勢を示しています。
実証実験の背景
現在、神戸ストークスの試合では、入場時に来場者の手荷物検査が行われています。しかし、2025年の新アリーナ開業に向けて、より利便性の高い運営方法が求められています。この問題を解決するべく、神戸大学発のスタートアップ企業、株式会社Integral Geometry Science(IGS)と協力し、最先端技術を活用したセキュリティゲートの導入を検討しました。
実証実験の概要
実証実験が行われたのは、2024年12月7日(土)・8日(日)の2日間に渡り、神戸ストークスが対戦するアルティーリ千葉戦の会場である神戸市立中央体育館です。実験では、 ドアを通過する際にウォークスルー型のセキュリティゲートを通り、リアルタイムでの危険物検知が行われました。
実証実験の結果
実験では、2日間で2,000人以上の来場者が通過し、模擬銃や模擬ナイフなどの危険物を持つ疑似犯罪者を100%検知することに成功しました。驚くべきことに、1秒間に2人が通過する速度で、ほぼ全ての来場者をリアルタイムで検査することができたのです。この結果は、イベント会場への危険物持ち込みを防ぎつつ、スムーズな入場を実現できることを示しています。
IGS社のセキュリティゲートについて
IGSが開発したこのウォークスルー型セキュリティゲートは、公共交通機関やスポーツイベントなどで大量の人々が集まる際に有効です。検査時間を短縮し、高精度かつ低い誤検知率を実現したこのシステムは、混雑する状況下でもスムーズな流れを保つことが可能です。さらに、特別な計算処理により、実際に危険物として認識すべきものだけを識別します。
地域課題解決に向けた取組み
「So-I 地域課題解決コース」は神戸市が提供する施設や土地を活用し、地域課題の解決を目指しています。このプロジェクトでは、企業との協業を通じて、新たなサービスの開発や実証を行っています。また、神戸アリーナプロジェクトの一環として発足された「TOTTEI ALL GREEN ACTION」も、 子供たちの未来を支える取り組みや環境負荷軽減アクションを推進しています。
このように、GLION ARENA KOBEの開業に向けた未来の取り組みは、地域の安全を確保し、より快適な観戦環境を提供するための新たな一歩を踏み出しています。