世界最高のオルガニストが横浜に登場
横浜みなとみらいホールで、オルガン界のトップアーティスト・オリヴィエ・ラトリーのリサイタルが初めて開催されます。彼は弱冠23歳でパリ・ノートルダム大聖堂のオルガニストに就任し、その才能が注目されて以来、オルガン界を牽引してきました。
オリヴィエ・ラトリーの背景
オリヴィエ・ラトリーは1962年、フランスに生まれました。彼が大聖堂のオルガニストとして名を馳せたのは、8,000本以上のパイプを持つフランスでも最大級のオルガンを演奏するためのものです。2012年からはモントリオール交響楽団の名誉オルガニストを務め、数々の著名オーケストラと客演しています。また、後進の育成にも力を注ぐ彼は、パリ国立高等音楽院で教鞭をとっており、ホールオルガニストの近藤岳氏も彼の指導を受けています。この公演は、近藤の「敬愛するオルガニストの演奏を横浜で」との願いから実現したものです。
リサイタルのプログラム
今回のリサイタルは、ラトリー自身の卓越したレジストレーション技術により、バロックから現代までの幅広い楽曲が演奏される贅沢なプログラムです。冒頭にはJ.S.バッハの作品が演奏され、その後に進むのはフランスのオルガン作品です。具体的には、フランクの《コラール第3番》や、近現代のアランの《連祷(リタニ)》、デュリュフレの《アランの名による前奏曲とフーガ》などが続きます。
特筆すべきは、アランへの追悼曲として作曲されたデュリュフレの作品で、《連祷》の旋律が引用されている点です。ラトリーは、演奏が終わった後、即興演奏でリサイタルを締めくくる予定です。彼の即興演奏は、フランスのオルガニストに受け継がれる伝統でもあり、その技術は圧巻です。
パイプオルガン“LUCY”の魅力
今回使用されるパイプオルガン“LUCY”は、アメリカのC. B. フィスク社製で、魅力的な音色と多彩な表現力を持っています。このオルガンは「光」を意味するラテン語“lux”からその名が付けられ、特に明るい響きが特徴です。ホンジュラス・マホガニー製の美しいケースには横浜にちなんだカモメの彫刻が施されており、視覚でも楽しませてくれます。
“LUCY”は、設計段階から現代のコンサートホールで求められる音色を追求しており、バッハ以前の古典から現代までの多種多様なオルガン曲を演奏することが可能です。どの時代の楽曲でも、それぞれの特色を引き出すような演奏が期待されます。
公演詳細
この貴重なオルガン・リサイタルの詳細は以下の通りです。
- - 名 称: 横浜みなとみらいホール オルガン・リサイタル・シリーズ49
オリヴィエ・ラトリー オルガン・リサイタル
- - 日 時: 2026年4月29日(水・祝)14:00開演(13:20開場)
- - 場 所: 横浜みなとみらいホール 大ホール
- - 出演者: オリヴィエ・ラトリー(オルガン)
- - 曲 目:
J.S. バッハ(H. メスレー編曲): シャコンヌ
J.S. バッハ: 装いせよ、愛する魂よ BWV 654
フランク: コラール 第3番 イ短調
ヴィドール: オルガン交響曲《ゴシック》Op. 70より 第2楽章〈アンダンテ・ソステヌート〉
ヴィエルヌ: ウエストミンスターの鐘
アラン: 連祷(リタニ)
デュリュフレ: アランの名による前奏曲とフーガ
ラトリー: 即興演奏
- - 料 金: 全席指定 一般 4,500円、大学生・障がい者手帳をお持ちの方 3,000円、高校生以下 2,500円
- - 一般発売: 12月20日(土)
- - 申 込: 横浜みなとみらいホールチケットセンター ☎045(682)2000
この機会に、世界の名手の演奏を実際に体験し、オルガン音楽の魅力を深く味わってみてはいかがでしょうか。