自動供給システムを搭載した新時代のストーブ
国産薪ストーブブランド「FIREGRAPHIX」が、これまでにない革新的な商品を発表しました。それが、「COZZY(コージー)」と名付けられたポータブルペレットストーブです。この新しいストーブには、なんと世界初の自動供給システムが搭載されており、特に冬季キャンプにおいての快適な体験を提供します。一般発売は2024年春を予定し、先行予約は2026年1月中旬よりスタートします。
寿産業の挑戦
「COZZY」を開発した株式会社寿産業は、神奈川県に拠点を置き、精密板金やレーザー加工などを手掛ける企業です。2019年、コロナ禍の影響を受けて新たな挑戦として薪ストーブブランド「FIREGRAPHIX」を立ち上げました。その後、ポータブル薪ストーブやサウナ用薪ストーブの開発を行い、ついに家庭用据置型械の発売へと目を向けています。ブランド開設以来、アウトドアや居住空間での燃焼体験を重視し、顧客のニーズをヒアリングし続けてきた結果、この「COZZY」が誕生しました。
自動供給システムの革新
一般的な家庭用ペレットストーブは、特に高出力の電源を必要とし、100V電源なしでは動作しないことが多いですが、「COZZY」はこの常識を覆しています。自社開発の特許取得済み超軽量ローターにより、モバイルバッテリーでも稼働が可能です。これにより、キャンプ場などの電源がない環境でも安心して使用できます。
また、エアーフローを効率的に管理する内部構造により、電動ファンを使わずとも快適な燃焼を実現。おかげで、アウトドアでの使用が格段に便利になりました。特に、冬キャンプでは、テント内の寒さが問題となりますが、「COZZY」を使えば、自動でペレットが供給され続けるため、安心して温かく眠ることができます。
心地よい温もりの実現
「COZZY」の魅力は、単に自動供給機能にとどまりません。燃焼ポットへの空気供給構造が、炎の美しさを存分に楽しむことを可能にしています。薪ストーブの炎は美しいのですが、薪を焚べなければ炎は消えてしまうという常識を覆し、いつでも快適な温もりを提供します。軽量でありながら、ペレットと薪の両方を使用できるハイブリッド仕様を採用しているため、シーンに応じた使い分けも可能です。
利便性と安全性の両立
「COZZY」には、ペレット供給システムに温度センサーを搭載し、温度の上限または下限に達した際には供給を自動的に停止する安全機能も整備。これにより、安心して使用できる設計が施されています。
最先端の仕様
製品は、炉本体が20kg、ペレット投入機が9kg、タンクが6kgの総重量35kgで3分割構造を持ち、携帯性も抜群です。ペレットの積載量は約10kgで、最大約18時間の連続運転が可能。燃焼効率や安全性も高く、キャンパーには嬉しい仕様が多く詰まっています。
おわりに
「COZZY」は、焚き火のような愛着を持ちながらも、その心地よさをより手軽に楽しむことができるストーブです。炎が寄り添い、キャンパーたちの日常に温もりを加えるこの製品は、アウトドアの新常識を築く存在になるでしょう。冬キャンプの準備が進む中、「COZZY」を試してみる価値は十分にあります。