JAF大阪が警鐘!夏の車内高温と鍵閉じ込み対策を考える
夏が近づくと、車内の温度が急上昇する危険性が高くなります。JAF(一般社団法人日本自動車連盟)大阪支部は、特に気温と湿度が増すこの季節において、熱中症のリスクや車の鍵を閉じ込めてしまうことへの注意を促しています。
車内熱中症の現実
総務省消防庁のデータによれば、昨年7月、全国で43,195人が熱中症で救急搬送される事例があり、これは調査を開始した2008年以降、2番目に多い数字です。このように、毎年多くの人が熱中症のリスクにさらされています。
JAFは実施したユーザーテストにおいて、子どもを車内に残した場合の熱中症のリスクを測定しました。その結果、わずか15分で熱中症指数が危険なレベルに達してしまうことが明らかとなりました。特に子どもやペットは体温調節機能が未発達であり、ほんの短時間でも危険が伴います。
今年の梅雨は短く、天候を問わず気温が高い日が続いているため、車内の温度も短時間で一気に上昇します。子どもやペットを車内に残すことは極めて危険で、最悪の事態を招く可能性があることを忘れてはいけません。
車内に閉じ込められた鍵の問題
熱中症のリスクだけでなく、「キー閉じ込み」問題も無視できません。関西地方2府4県において、2024年4月から2025年3月までの間に記録されたJAFのロードサービス救援件数は16,775件。そのうち、夏季の7月から9月にかけては4,306件、大阪府内では1,670件にも及びます。
現場での調査からは、「子どもが鍵で遊んでいたため、誤って施錠してしまった」「ペット(犬)が運転席のロックボタンを押してしまった」との事例が多く報告されています。これらのケースからも、短時間でも目を離さないことが重要であることがうかがえます。
特に乳幼児は体温調節機能が未発達なため、少しの時間でも留守にすることは大変危険です。「寝ているから大丈夫」「ちょっとの間だから」と内心で自分を安心させるのではなく、常に注意を払う必要があります。また、高齢者も加齢とともに体温調節機能が低下するため、同様の注意が求められます。ペットに関しても同様で、車内に残して離れることは、命に関わる大きなリスクを伴います。
まとめ
JAF大阪が発表した警告は、特に夏季における車内の危険性を強調しています。熱中症や鍵閉じ込みの問題に対して、特に小さな子どもや高齢者、ペットが関与する場合、十分な注意を払い、事故の未然防止に努めることが求められます。私たちは、この警鐘をしっかりと受け止め、安心して移動できる夏を迎えられるように心掛けましょう。