2025年11月8日、各地からチームが集まり期待が寄せられた第34回全日本高等学校女子サッカー選手権新潟県大会決勝戦が、サン・スポーツランドしばたで行われました。この試合は、新潟県における女子サッカーの栄光を懸けて、開志学園JAPANサッカーカレッジ高等部と帝京長岡高等学校の壮絶な戦いが繰り広げられました。開志学園は、8年間の苦しい思いを胸に、全国大会出場の夢を叶えるために重要な一戦を迎えます。
重要な一戦
昨年度からのルール変更により、全国大会に出場できるチームは47都道府県からの優勝チームと配慮枠5チームの総計52チームに限られました。このため、新潟県代表の座はますます競争が激化し、開志学園の選手たちにとってこの試合はこれまでになく重要な意味を持っていました。
試合展開
試合は開始から双方の厳しいプレスが目立つなか、互いに得点を狙い続けます。前半27分、開志学園のMF高山杏々葉(背番号10)が見事にヘディングでネットを揺らし、先制点を奪います。開志学園はそのまま前半を1-0で折り返し、試合の流れを掴むことに成功しました。
後半の立ち上がり、開志学園のMF松川そら(背番号8)がペナルティエリア内で冷静にシュートを決め、リードを2点に広げました。しかし、帝京長岡も簡単には諦めません。後半15分にロングスローから混戦を経て1点を返され、一時は流れを変えられそうになります。ここからは選手たちの集中力が試されますが、開志学園は粘り強く守りを固め、最後までスコアを維持し、試合は2-1で終了しました。
主将の思い
試合後、主将のGK坂田湖琳(3年)は「全国大会への出場を掴むことができ、本当に嬉しいです」とコメント。昨年の悔しさをバネに、チーム一丸となって練習を重ねてきた成果が結実した瞬間を語ります。プレッシャーの中で発揮した集中力や、仲間への感謝の気持ちなど、彼女の言葉にはチームとしての成長と団結の力を感じさせました。「全国大会では日本一を目指して戦いますので、応援よろしくお願いします」と熱い意気込みを述べています。
開志学園JAPANサッカーカレッジについて
新潟県聖籠町に位置する開志学園JAPANサッカーカレッジは、FIFAワールドカップ開催の年に設立されました。選手・コーチなどを育成する全国唯一のサッカースクールとして、数多くのプロ選手を輩出しています。今大会での優勝を果たし、2年ぶりに全国大会への舞台に立つ開志学園。彼女たちの今後の活躍に、熱い期待が寄せられています。