アミューズが挑むアジアのエンターテインメント新時代
株式会社アミューズは、エンターテインメントを通して新たな価値を創造する総合エンターテインメント企業として知られていますが、その中でも特に注目を集めているのが、ライブ・ビューイング事業です。この事業は、コンサートや舞台、イベントを国内外の映画館で生中継し、より多くの人々にリアルタイムで体験を提供することを目的としています。
ライブ・ビューイング事業の歩み
ライブ・ビューイング・ジャパン(LVJ)は、2011年に事業を開始して以来、数々の成功を収めてきました。特に、人気アーティストのサザンオールスターズのライブ中継は、その存在感を一層強めるきっかけとなりました。2020年には新型コロナウイルスの影響でイベントの中止が相次ぎましたが、逆に「生中継」という体験が待たれていることを実感する機会ともなりました。
このような背景の中、LVJは執行役員の馬場恭平のリーダーシップのもと、さらなる成長と進化を目指しています。彼は、エンターテインメントをより多くの人に届けるための「きっかけ作り」が自分の使命であると語っています。
新たな挑戦のはじまり
今年4月、馬場はシンガポールのネットワーク技術会社Caton Technologyと共同で新会社「LIVE VIEWING ENTERTAINMENT Pte. Ltd.(LVE)」を設立しました。この新会社は、アジア市場への本格的な進出を視野に入れたもので、いかに多くの人々に日本のエンターテインメントを体験してもらうかがその目的です。
馬場は、アジアと日本を繋ぐ「ハブ」となることが当面の目標であるとし、「その思いを持ってチャレンジしていく」と意気込んでいます。コロナ禍以前から抱いていたアジア進出のビジョンが、ようやく具体化しつつあるという状況です。
繋がるコンテンツ
新会社「LVE」は、単にライブ・ビューイングを提供するだけでなく、アジア地域におけるさまざまなエンターテインメントの発信の場としても機能します。馬場は、「アジアのさらに多くの人々に触れてもらえるコンテンツを考えている」と語り、積極的な展開を目指しています。特に、独自の文化を持つアジア各国と日本のエンターテインメントの融合に期待が寄せられています。
未来を見据えた展開
新たな挑戦が続く中、馬場は自身がタイのバンコクで新生活を送ることになったことについても触れ、「人生一度きりなので、楽しみながらチャレンジできれば」とコメントしました。彼は、エンターテインメントの舞台が日本だけでなく、アジア全体に広がる未来を強く意識しています。
アミューズとLVJの挑戦は、今後どのような成果をもたらすのでしょうか。アジアという広大な市場での新たな展開に、引き続き目が離せません。