ペロブスカイト進化
2026-08-21 13:44:14

アイシン、次世代ペロブスカイト太陽電池の量産に向けた新事業開始

アイシンが切り開くペロブスカイト太陽電池の未来



株式会社アイシン(本社:愛知県刈谷市、代表取締役社長:吉田 守孝)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の2026年度「グリーンイノベーション基金事業」に応募し、次世代型太陽電池の開発において新たな取り組みを開始することが決まった。このプロジェクトでは、ペロブスカイト太陽電池の量産化に向けた技術の確立が目指される。

アイシンはこれまで、グリーンイノベーション基金事業で高速かつ大面積塗工が可能な独自のスプレー塗布工法を開発してきた。これにより、カーボン電極やホール輸送材料の開発にも成功し、高性能かつ信頼性の高いペロブスカイト太陽電池の製造技術を構築した。この技術は、300mm角の実用サイズモジュールにおいて実証済みで、そのクオリティに自信を持っている。

新たに採択された事業では、ペロブスカイト太陽電池を更に安定した品質で大量生産するための量産技術を確立し、高い生産性と歩留まりを実現するための工程を開発する。特に、モジュールサイズを最大500mm角に大型化し、ノズルの複数化によって高速塗工技術をさらに進化させることが計画されている。また、アイシンは産学官の連携を強化し、材料分析技術を活用して発電層材料の最適化や耐久性の向上に向けた研究を進める。

実証試験においては、中部国際空港およびインドネシアのPT. AISIN INDONESIAと連携し、旅行やインフラ特有の環境条件に対応した天候や設置条件に適するペロブスカイト太陽電池パネル及び施工技術の開発に取り組む。また、実証では空港で必要とされる防眩性、耐風圧性、耐塩害性の評価を行い、電池とのシステム連携を含む全体的な競争優位性の確保を目指す。

アイシンは、ペロブスカイト太陽電池技術を駆使して、空港に限らず道路や鉄道、港湾といった他のインフラでも実証を進める計画であり、さらには米国での導入も視野に入れている。当社は、「移動」に感動を、未来に笑顔をという経営理念のもと、環境や社会に貢献する技術を開発し続ける。

このペロブスカイト太陽電池の技術は、薄型、軽量、曲げられる特性を持つため、従来のシリコン太陽電池では設置が難しい場所でも利用が可能。この新しい技術が普及すれば、再生可能エネルギーの普及に大きな影響を与えることが期待されている。アイシンのペロブスカイト太陽電池は、20年以上にわたる研究開発の集大成であり、自動車部品の製造で培った高い生産技術力をもとに、独自のフィルム構造によって高い耐久性を実現している。

今後もアイシンは、ペロブスカイト太陽電池に関するさらなる技術革新を進め、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させていく。


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