ヴァレオがインドにおける生産拠点を拡大する新戦略プラン「Elevate 2028」とは
2023年2月16日から20日にかけて、ニューデリーで開催されたAIインパクトサミットにおいて、自動車部品メーカーのヴァレオが新たな戦略「Elevate 2028」を発表しました。この戦略は、インドにおける生産能力と技術開発の拡充に焦点を当てており、同国の急成長する自動車市場に向けた意欲的なプランを示しています。
計画の全貌
ヴァレオは、今後数年で2億ユーロ以上をインド市場に投資することを明言しました。この投資によって、2028年までにインドでの売上高を3倍の約7億ユーロへと引き上げ、その後はさらなる高成長に備えた準備を進めていく方針です。この計画は、インドや世界のOEM(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャー)企業からの増大するニーズに応えるものであり、特に電動化やAI技術の普及に力を入れています。
ヴァレオのCEO、クリストフ・ペリヤ氏は「インドは我が社の成長とイノベーションの重要な柱であり、エンジニアリングセンターと生産拠点の拡大に全力を尽くす」と述べています。
インド市場に向けた取り組み
ヴァレオ・インドのグループプレジデント、ジャヤクマール・G氏は、インドが同社にとって戦略的市場であることを強調し、電動車向けのコンボユニットやADAS(先進運転支援システム)を通じて、インドのxEVエコシステムの推進に寄与する意向を示しています。特にSUVメーカーのマヒンドラ&マヒンドラとの連携を通じて、同社の「Born Electric」プラットフォーム向けに電動パワートレインを就業する他、商用EV向けの充電器も供給します。このパートナーシップによって、ローカリゼーションの進展とともに、インド市場の成長を進めることを目指しています。
また、ヴァレオは二輪・三輪車市場においても力を入れ、Honda Power Pack Energy Indiaとの提携を通じて、より持続可能な都市交通を実現するための新たな電動化戦略を展開しています。
最先端技術の活用
この新戦略では、AIや先進的なエンジニアリングの技術が重要な役割を果たすことになります。チェンナイのR&Dセンターでは、電動化やADASプログラムにおけるソフトウェア開発やシステム検証が進められており、世界規模での安全なモビリティを実現するテクノロジーが開発されています。また、グジャラート州の工場では、ADAS製品の生産を拡大し、カメラ生産ラインの導入が予定されています。
未来に向けた展望
ヴァレオは、電動化だけでなく、持続可能で安全なモビリティを支えるため、二輪車向けの再開発サポートとして、先進ライダー支援システム(ARAS)を前面に押し出す計画です。Hero MotoCorpとのパートナーシップを結び、ライダーや歩行者を保護するための新たなスタンダードを確立するイノベーションを目指しています。
2026年にはラスベガスで開催されるCESにおいて、これらの技術の発表が期待されています。
今後もヴァレオは、インドにおける製造・開発拠点を通して、新技術の導入や市場ニーズに応じた製品開発を進めていく所存です。多様化する自動車従業員環境において、電動化やAIを活用した新たなモビリティ戦略が今後、どのような変化をもたらすのか注目されます。