ウィスパーボイスを持つナース型アンドロイドが新たな歌声を届ける
ヤマハ株式会社が、ボーカロイド公式ショップにて「VOCALOID6」専用のボイスバンク『AI ナースロボ_タイプT』をリリースする。この製品は、2023年7月16日からダウンロード販売が開始され、11,000円(税抜)というリーズナブルな価格で提供される。このボイスバンクは、人気のあるナース型アンドロイド、「ナースロボ_タイプT」の声を使用して、クリエイターたちに新たな音楽制作の可能性を与える。
ナースロボ_タイプTの魅力
ナースロボ_タイプTは、イラストレーター松尾粥(捨て犬A)氏がデザインしたキャラクターで、やさしい囁き声で人気を集めている。これは倉成町私立病院の設立されたキャラクターであり、優しさと癒しを求める多くのファンを持つ。今回のボイスバンクでは、ウィスパーボイスが特に重視されており、これにより柔らかく、寄り添うような歌声を再現することができる。
さらに、イラストも最新デザインで新たに描き起こされた衣装を身にまとっており、ファンにとっても新たな魅力となることだろう。ボイスバンクを用いることで、ユーザーはこのキャラクターを新しい音楽表現に活用できる。
ボイスバンクの機能と特徴
『AI ナースロボ_タイプT』では、ウィスパーボイスの特性を最大限に生かせるよう、7月16日にリリースされる「VOCALOID Editor Ver6.7」にて、息成分の強さを調整できるパラメータ「Air(エア)」の範囲が拡大される。この改善により、ウィスパーボイスを使用した「ささやくような歌声」をより自由に表現できる。
加えて、本ボイスバンクは「VOCALO CHANGER」機能にも対応しており、クリエイター自身の歌唱データを基に、歌詞と歌い方を再現することも可能だ。日本語、英語、中国語を織り交ぜた歌唱も可能なため、国際的な音楽制作にも対応できるのが大きな魅力だ。また、様々な音楽制作ソフトとの連携を強化するプラグイン「VX-β」も同梱されており、音楽制作の操作性を向上させる。
デモソングとその制作背景
本ボイスバンクに基づいたデモソング『さよならアポトーシス』は、作詞作曲を手掛けたサツキ氏によって制作され、キャラクターの特性を最大限に引き出した作品となっている。オリジナルキャラクターを使用した声の再現を通じて、作品の魅力を引き出す試みは、多くのクリエイターに新たなインスピレーションを与えることだろう。
クリエイター松尾粥(捨て犬A)氏の背景
松尾粥(捨て犬A)氏は、SNSを中心に活動するフリーのイラストレーターで、あたたかさと少しの仄暗さを感じさせる独自の絵柄が特徴。彼は「倉成町私立病院」のキャラクター制作を軸に創作を続け、多様な表現力を持って魅力溢れる作品を生み出している。イラストと音声の融合を探求し続ける彼の活動は、多くのファンに支持されている。
まとめ
ウィスパーボイスを特徴としたナース型アンドロイドの『AI ナースロボ_タイプT』は、歌声合成に革新をもたらす新たなツールだ。クリエイターたちは、このボイスバンクを通じて多彩な音楽表現を追求し、音楽シーンでの新しい広がりを見せることが期待される。
是非、公式サイトやYouTubeチャンネルをチェックして、ナースロボの魅力に触れてみてほしい。