Pa・O Calmdownが日本ガイシアリーナに正式導入、快適観戦に貢献する試み

名古屋に快適空間「Pa・O Calmdown」誕生

日本ガイシアリーナ（愛知県名古屋市）に新たに導入された「Pa・O Calmdown」は、安心して利用できるカームダウンスペースとして注目を集めています。これは、2026年に開催予定のアジア競技大会およびアジアパラ競技大会に向けた重要な取り組みの一環であり、すべての人が快適に観戦できる環境造りを目指しています。

施設概要と設置背景

日本ガイシアリーナは競泳プールとアイスリンクを併設した総合スポーツ施設で、広く親しまれています。ここで提供される「Pa・O Calmdown」は、特に感覚に敏感な方々を配慮した空間を目指し、実証実験を経て正式導入されました。実証実験では、短時間で設置できる柔軟性と、特定の利用条件に合わせたカスタマイズが可能な点が評価されました。

カームダウンスペースとは？

カームダウンスペースは、発達障害や精神的な過敏症のある方々が不安感を和らげ、リラックスするための特別な場所です。最近では、空港や学校にも導入が進む中、日本ガイシアリーナでもその必要性が高まり、各種イベントを通じてこの空間が求められてきました。タック株式会社が提案した「Pa・O Calmdown」は、既存の施設に簡単に設置できるため、迅速に対応可能です。

Pa・O Calmdownの特徴

「Pa・O Calmdown」は置き型ブースで、移動やサイズ変更が容易です。色味やデザインも利用者のニーズに合わせてカスタマイズ可能で、様々な施設に適した空間を提供します。特に実証実験を通じて得たフィードバックを受け、利用者が横になってくつろげる広さや、介助者と共に使うための広さを確保しました。

空間の設計には、木目調のデザインを採用し、落ち着いた雰囲気を演出。また、防犯対策も含めた安全設計が行われ、利用者が安心できる環境が整っています。利用中の視覚や聴覚の刺激が少なく、落ち着いた空間が提供されることで、パニック状態の緩和を期待できます。

実証実験とその結果

名古屋市は、実証実験を通じて多くの利用者からの意見を集め、改良点をふまえた製品開発に力を入れています。意見の中には、「横になれるスペースが欲しい」「少し圧迫感がある」といった具体的な要望もありました。こうした声を反映し、新たに開発された「Pa・O Calmdown」はより快適な体験を提供する仕様が実現されています。

今後の展望

名古屋市のスポーツ市民局は、このカームダウンスペースを公共施設全体に広げていく計画を持っており、バリアフリーの理解促進に貢献することを目指しています。今後も、「Pa・O Calmdown」に代表される柔軟な製品は、さまざまな場所で求められることでしょう。これにより、より多くの人々が快適に過ごせる社会が実現することを期待しています。

タック株式会社は、今後も利用者の声を基に製品を進化させ続け、公共空間における多様なニーズに応えていくことをお約束します。