ARスポーツ「HADO」が変える次世代の体育授業の未来
東京学芸大学が国の支援を受け、ARスポーツ「HADO」を通じた新たな体育授業の実証を行います。このプロジェクトは、スポーツ庁が推進する「令和の日本型学校体育構築支援事業」の一環として、多様な学生に対応した体育授業を提供することを目的としています。具体的には、次世代型体育授業支援システム「MaNavi for PE」を開発し、インクルーシブな体育授業モデルを構築することが目指されています。
インクルーシブな体育授業を実現する「HADO」
ARスポーツ「HADO」は、ヘッドセットやアームセンサーを使用する新感覚のスポーツです。プレイヤーはエナジーボールを投げたり、シールドを使ったりして対戦するため、運動能力に関係なく、誰もが楽しめるのが特徴です。この特性が、「インクルーシブ体育」の教材としての役割を果たします。つまり、運動が得意な生徒も苦手な生徒も一緒に楽しむことができ、共に学ぶ環境を育みます。
具体的な役割と流れ
meleap株式会社は、本事業に参加し、ARスポーツ「HADO」に関連したカリキュラムの開発や実証を行うことになります。具体的には、学校での「HADO」の導入や授業運営に関する技術支援を行います。また、XRコンテンツとスマートフォンデバイスとの連携についても技術的な検討が行われます。
今後の展望
本プロジェクトは、全国の10校の小・中・高等学校及び教育委員会と連携し、XR技術とAIを活用した体育授業の実証とその効果検証を進める予定です。今後は実際の授業内容やそれに基づく成果、さらには「HADO」を用いた具体的な授業事例などについても随時お知らせされる計画です。
企業背景
東京学芸大学は、教育系国立大学として教員養成を中心に取り組んでおり、XRやAIを活用した体育授業やインクルーシブ教育に関する研究を推進しています。一方、meleapはARスポーツ「HADO」を企画・開発・運営しており、その設立目的には「誰もが楽しめる社会」の実現が掲げられています。実際、HADOは現在39カ国以上で展開され、年齢や運動能力に関係なく、全ての人が参加できるアクティビティとして人気を博しています。
結論
「HADO」は、フィジカルな運動とデジタル技術を融合させ、新たな体育の形を提案しています。シンプルなルールにもかかわらず、戦略性が高く、チームでの協力を通じて思考力や判断力を育む場となります。この取り組みが成功すれば、日本の体育教育における新たなスタンダードを築く可能性があります。今後の展開に目が離せません。