吉澤嘉代子ナレーション
2025-07-24 12:47:57

吉澤嘉代子が映画『九月と七月の姉妹』のナレーションに挑戦!

吉澤嘉代子が映画予告ナレーションに初挑戦



シンガーソングライターの吉澤嘉代子が、映画『九月と七月の姉妹』の予告ナレーションに初めて挑戦しました。この映画は、2024年のカンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品され、その存在感をしっかりと示しています。2025年9月5日に公開予定で、渋谷ホワイトシネクイントやヒューマントラストシネマ有楽町など全国の劇場で鑑賞することができます。

『九月と七月の姉妹』は、史上最年少でマン・ブッカー賞候補に挙げられた作家デイジー・ジョンソンの原作「Sisters」を基にしています。監督は、フランスで国際的に名を馳せるアリアン・ラベド。この長編デビュー作は、各国の映画祭でも高く評価されています。

物語は、10か月違いで生まれた姉妹、セプテンバーとジュライの複雑なしがらみを描いています。強い個性の姉セプテンバーは内気な妹ジュライを支配し、互いに依存し合う一心同体のような関係を築いていました。しかし、彼女たちの生活はオックスフォードの学校でのいじめをきっかけに変わり、母親と共にアイルランドの海辺にある放置された家へ移り住むことになります。

新しい環境で、ジュライはセプテンバーとの関係が何かおかしくなっていることに気づき始めます。お互いに無邪気な遊びで楽しんでいた日々が、いつしか緊張を孕んだものに変わってゆくのです。姉妹の絆は、少しずつずれ始め、壊れそうな悪夢へと変わる様子が、予告編映像から感じ取れます。

この映像では、吉澤嘉代子のナレーションがその独特の雰囲気を醸し出しており、聴く者を引き込んで離しません。予告編では「心配しないで、おバカなジュライ。大丈夫だから」とセプテンバーが口にするシーンが印象的で、彼女たちの親密さと同時に暗い影をも感じさせるセリフが耳に残ります。

さらにセプテンバーの命令に基づく遊びがエスカレートしていく様子は、緊張感を持った不穏な空気を醸し出し、観客に不安と期待を同時に抱かせます。「一体どこからどこまでが自分なのか」と問いかけるその内容は、姉妹の絆の深さとそれに伴う歪みを浮き彫りにしています。

アリアン・ラベド監督は、この映画を通してギリシャの奇妙な波を引き継ぎ、深いテーマを探求していると言われています。彼女の手掛けた作品は、ただのエンターテインメントではなく、視覚的、聴覚的に観客を刺激する内容となっています。特に、映画『九月と七月の姉妹』では、アカデミー賞音響賞を受賞したジョニー・バーンによるサウンドデザインが巧みに仕込まれており、映像と相まって視聴者に強烈な印象を与えます。

ともに姉妹役を演じるミア・サリアとパスカル・カンも、「カンヌの新星」としてその演技力が評価されています。彼女たちの無垢な表情が暗い物語の背景と対照的に映え、観客の心を揺さぶります。

『九月と七月の姉妹』は、ただの姉妹の物語ではありません。愛と支配、依存と解放といった深いテーマが交錯し、最後には恐ろしい悪夢へと直結していくのです。公開を待ち望むこの映画は、今後の映画祭でも大きな注目を集めることでしょう。


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