WHILL社、新たな職場環境を創出へ
WHILL株式会社は、2025年3月10日から14日まで、日本最大のオープンイノベーション拠点であるSTATION Aiで「ウィルWEEK」と題したイベントを実施します。この取り組みは、年齢、障害、国籍にかかわらず、すべての人々が個性を活かし、共に創造できる職場環境を目指して始まりました。
「ウィルWEEK」の目的と内容
ウィルWEEKでは、WHILLが開発した、免許不要の近距離モビリティ「ウィル」を利用し、働き方や職場の在り方を新たに体験する機会を提供します。特に、この期間中には6台のウィルが施設内に設置され、入居者同士の交流を促進します。異なる色のウィルに乗ることで、オフィス内での自己紹介やカジュアルなコミュニケーションが生まれることを期待しています。
こうした取り組みは、少子高齢化や労働力人口減少に伴い、様々な背景を持つ人材が活躍する環境創出の必要性が高まる中で行われます。2025年4月に施行される育児・介護休業法改正に加え、合理的配慮の義務化も進む注目の時期に、WHILL社は社会の期待に応える形で新たな職場文化の創造に取り組んでいます。
ワークショップとトークセッション
ウィルWEEKの最終日には、業界の専門家たちを迎えてのトークセッションも開催されます。参加企業には、アート展の運営で知られる株式会社ヘラルボニーや、オフィスインテリアの専門家、株式会社オリバーが名を連ねています。彼らは、誰もが快適に働ける空間のビジョンについて意見を交わし、新たな視点を参加者と共有します。
WHILLの特性
WHILLは、歩行者と同じ速度で歩道を走行できる4輪のモビリティであり、扱いやすいデザインと、小回りの効く性能が特長です。また、段差や傾斜に対応できる設計が施されており、オフィスだけでなく街や公共の場でも効果的に使用されています。WHILL社は、これを通じて、より多くの人々に移動の楽しさを提供し、快適な社会の実現を目指しています。
STATION Aiの概要
「STATION Ai」は、愛知県内で進められたオープンイノベーションの拠点として、スタートアップを支援するための様々なサービスを提供しています。ここでは、入居者だけでなく一般利用者も開放されており、相互交流やアイデアの創造が促進されるような環境が整えられています。WHILL社は、リモート会員としてこの空間を利用し、モビリティサービスを通じて更なるコミュニティづくりに貢献していく予定です。
「ウィルWEEK」は、WHILL社が目指す多様性を重視した職場環境の新たな扉を開くイベントとなるでしょう。今後の取り組みにも注目が集まります。