映画『架空の犬と噓をつく猫』が描く、佐賀の魅力と人々の絆

映画『架空の犬と噓をつく猫』の魅力を探る

2026年1月9日、全国124館で公開予定の映画『架空の犬と噓をつく猫』が注目を集めています。全編が佐賀県で撮影されたこの作品は、公開日の前日に佐賀市内の映画館『109シネマズ佐賀』で舞台挨拶付きの完成披露上映会が行われ、大いに盛り上がりました。主演の高杉真宙さんと森ガキ侑大監督が登壇し、映画の魅力と佐賀の素晴らしさを熱く語りました。

ロケ地・佐賀の美しさ

本作は、佐賀県内の7市30ヵ所で撮影され、佐賀ならではの風景が存分に楽しめる作品となっています。監督は、「原作の舞台も佐賀で、当地出身の作家・寺地はるなさんの魅力を映像で表現できたと思う。自然豊かな場所で撮影できて幸せだ」と語り、また撮影中には地元の古湯温泉や武雄温泉を訪れるなど、地域の魅力に心を打たれた様子でした。

作品に登場する重要なシーンの一つには、火葬場のバスの場面があります。これは、家族の深い絆を描くうえで欠かせない印象的な瞬間です。高杉真宙さんも「この映画を地元の皆さんに観ていただけることを嬉しく思います」と地元への感謝を表現しました。

地元に根ざした映画製作

『架空の犬と噓をつく猫』は、昭和から平成にかけての30年の物語を描いています。家族それぞれが“不都合な真実”から目を背けながらも、一緒に生活する様子を描写しています。主人公の山吹を演じる高杉真宙さんは、佐賀に強い思い入れがあり、「嬉野温泉での撮影は特に心に残っている」と話し、佐賀の自然や文化に深く感動している様子が印象的です。

バス停の設置とPR映像

さらに、映画公開日から4日間限定で、劇中に登場するバス停を佐賀の芦溝地区農村公園に設置！これは、映画の最後のシーンには欠かせない重要な舞台ともなっており、ファンにとって見逃せないスポットとなることでしょう。また、小城市のYouTubeチャンネルでは、印象的なシーンをまとめたPR映像も公開されており、多くの視聴者を惹きつけています。

高評価の受賞歴

撮影賞を受賞した映画は、タリン・ブラックナイト映画祭でも「日本らしく落ち着いていて、詩的で美しい映像」と評価され、すでに高い注目を浴びています。ストーリーと映像美が見事に絡み合う本作は、地域の魅力を再発見させてくれるものです。

まとめ

原作は寺地はるなさんの同名小説で、名脚本家・菅野友恵の手がけた脚本によって、現代における家族の愛や葛藤を深く描き出しています。一方、高杉真宙さんが演じる山吹とその周りのキャラクターたちがどのようにこの作品に彩りを加えるのか、ぜひ劇場でその目で確かめてほしいと思います。佐賀の地で織り成されたこの物語を通じて、観客は地域のさらなる魅力に触れ、心温まるエンターテイメントを享受できることでしょう。