浮世絵の魅力に迫る特別展
特別展「幕末明治の浮世絵百年 大江戸の賑わい」が、2025年10月31日から12月14日まで東大阪市民美術センターで開催されます。この展覧会では、江戸時代初期から明治にかけて描かれた浮世絵の数々が登場し、江戸の街の賑わいを体験できる貴重な機会です。
浮世絵の歴史とその影響
17世紀後半、墨摺絵として誕生した浮世絵は、江戸中期に多色摺木版画「錦絵」の登場によって広がりを見せ、庶民の生活に欠かせない存在となりました。江戸っ子たちは、名所絵や武者絵、美人画や役者絵を通じて、旅行気分を味わったり流行を楽しんだりしました。他のジャンルの芸術家たちにも影響を与え、印象派の巨匠たちがその美の世界に触発されました。
本展では、広重や北斎による美しい風景画をはじめ、豊国の魅惑的な美人画、国貞や国芳の鮮やかな役者絵があります。そして、江戸後期から文明開化の波が押し寄せる明治前期にかけて描かれた浮世絵の多彩な作品が展示され、訪れる人々を魅了します。
展覧会の見どころ
浮世絵は当時の生活や風俗、さらには現代では知り得ない江戸・明治の人々の感情や価値観をも描いています。科学を駆使しても真似できない絵師たちの心情や技術が見事に表現された作品群は、ただの美術品ではなく、まさに文化の一端を感じられる媒体です。
言葉を超えたアート
この浮世絵の魅力に浸るために、特別展の場で感じることができるのは、江戸時代を生きた人々の思いや生活そのものです。例えば、広重の描く「東海道五十三次」によって人々は旅行気分を味わい、また豊国の美人画は当時の遊女たちの美しさを伝えました。こうした作品は、今を生きる私たちにとっても大いに参考になる要素を含んでいます。
開催情報
- - 会期: 2025年10月31日(金)~12月14日(日)
- - 時間: 10:00-17:00(入場は閉館時間の30分前まで)
- - 休館日: 月曜日(月曜日が祝日の場合は、翌平日が休館日)
- - 会場: 東大阪市民美術センター第1・2・3展示室
- - 主催: 東大阪市民美術センター
- - 観覧料: 一般500円、65歳以上の市内在住者、高校生以下、障がい者手帳所持者は無料
詳細な情報は
公式HPをチェックしてください!
併催イベント
さらに、特別展に関連していくつかのイベントも開催されます。
1.
講演会「幕末明治の浮世絵の楽しみ方」
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日程: 11月24日(月・祝)14:00-15:30
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講師: 浅野秀剛(あべのハルカス美術館・大和文華館館長)
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参加費: 500円(申込不要)
2.
ワークショップ「たてばんこで浮世絵をあそぼう」
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日程: 11月9日(日)
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時間: ①10:00-12:00 ②14:00-16:00
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定員: 各10人
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参加費: 材料費500円(税込)
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事前申込制
3.
学芸員によるギャラリートーク
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日程: 11月3日(月・祝)14:00-15:00
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参加費: 無料(要観覧料、申込不要)
浮世絵を通じて、失われていく江戸時代の文化に触れ、今もなお色あせない魅力を再発見する旅に出てみませんか?浮世絵の奥深い世界が、あなたを待っています。