DISCOVER WORLD THEATREシリーズの華やかな展開
株式会社東急文化村が展開する「DISCOVER WORLD THEATREシリーズ」(DWT)は、国内外の才能を結集し、新たな演劇の地平を切り開くプロジェクトとして、2016年から運営されてきました。シリーズは、古典から現代作品まで、多様な舞台を通じて文化交流を促し、今年は特にイギリスでの評価が高まっています。
新たな視点で描かれる『ウェンディ&ピーターパン』
2021年、ジョナサン・マンビィによる演出のもと、日本初演を果たした『ウェンディ&ピーターパン』が、ついにイギリス・バービカンシアターで受け入れられ、再演されることが決定しました。この舞台は、愛や喪失、贖罪というテーマを持ち、観客にとって忘れられない旅行へと誘います。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーとの共同製作で実現するこの作品は、来年10月から11月にかけて上演され、さらなる期待が寄せられています。
2023年で好評を得た『アンナ・カレーニナ』の成果
続いて、2023年に上演された『アンナ・カレーニナ』もイギリスで大きな成功を収めました。この作品は、フィリップ・ブリーンの視点で創り上げられ、イギリス・チチェスターフェスティバルシアターで2025年に上演される予定です。日本公演で培った演出と美術、音楽がそのまま受け継がれ、現地の俳優陣とのコラボによって新たな魅力が生まれました。メディアからは称賛の声が相次ぎ、ナタリー・ドーマーの演技も絶賛されています。
2025年上演予定の『リア王』の革新性
そして、今秋にはDWTの新作『リア王』が上演されます。フィリップ・ブリーンが手掛けるこの作品は、シェイクスピアの名作を現代的に再解釈する試みがなされています。主演は大竹しのぶが務め、リア王という男性役に初挑戦します。今回も実力派のクリエイターたちとのコラボレーションにより、新鮮な内容が期待されます。特に、上演台本は従来の『リア王』を大胆に刷新しており、古典文学に新たな息吹を吹き込むことで、多くの観客に感動を与えることが期待されます。
ゼロからの挑戦とDWTの未来
「DISCOVER WORLD THEATREシリーズ」は、蜷川幸雄の理念を受け継ぎ、国内外の才能による新しい演劇の創造を目指しています。これまで14本の作品を世に送り出し、国境を越えた感動を提供してきました。今後も多様な作品を通じて、さらなる成長を目指します。これらの舞台は、演劇の新たな視点を提供し、観客の心をつかむことでしょう。
公式情報
これらの公演に関する詳細は、公式ホームページをご確認ください。特に『リア王』は、2025年の10月9日から11月3日まで、THEATER MILANO-Zaで上演されます。
公式サイト
日本の演劇シーンが世界に挑み続ける中、DWTの新たな動向から目が離せません。