75歳のラリードライバー・日下部保雄がWRCに挑戦
日下部保雄は、年齢を重ねてもなお挑戦を続けるラリードライバーとして、WRC(世界ラリー選手権)に挑む姿勢を示しています。彼の経歴には、全日本ラリー選手権や全日本ツーリングカー選手権、そしてニュルブルクリンク24時間耐久レースでの数々の成功があり、1979年にはマレーシアで海外ラリー初勝利を収め、1984年の全日本ラリー選手権Aクラスでのチャンピオン獲得も果たしています。
2021年、彼は36年ぶりにラリードライバーとして現役復帰を決意し、強力なチームのサポートと家族の後押しを受け、11月に開催されるWRCラリージャパンを目指しています。そのために、すでにJAF地区戦「丹後半島ラリー」に参加し、自らがコース情報を記録するペースノートを用いたラリー形式のレースにおいて、無事に完走を果たしました。また、次に控える全日本ラリー選手権ハイランドマスターズ2025では、オープンクラスでの出場も予定されています。
チーム体制とMUSCLE RALLY
日下部が所属する「MUSCLE RALLY」チームは、異なる競技分野で活躍するアスリートたちが集結しています。1998年の長野オリンピックで金メダルを獲得した清水宏保や、フィギュアスケート元日本代表の小塚崇彦、ショートトラックの元日本代表寺尾悟といった選手たちがこのチームに名を連ねています。彼らはそれぞれの競技で培った経験を生かし、日下部を支援しつつ公道ラリーに挑戦しています。
日下部は、昨年からこれらの参画選手にドライビング技術を指導しており、この長年の経験が彼をしてこの世界最高峰のレースへと導いているのです。日下部自身が「年齢を重ねても、自動車競技は長年の経験を武器に挑戦を続けられるスポーツ」と語る通り、今も尚、モータースポーツの世界では年齢を問わない活躍が期待されています。
高齢挑戦の意義
日下部の挑戦が特に意義深いのは、同じ1949年生まれの著名人たちが、音楽、政治、経済、芸能などの分野で活躍する姿が見られることです。他のスポーツでは年齢が復帰の障害になることが多い中、モータースポーツ界は異なる。年齢を重ねた選手でもその経験を活かし続けられ、長く競技を続けることができるのです。
「私の挑戦を通じて、走る楽しみを安全に、長く、多くの方々に伝えていきたい」という日下部の言葉は、アスリートとしての心意気を強く表現しています。彼の挑戦が、今後の年齢に関する固定観念に一石を投じ、刺激を与えることを願います。
チーム概要
- - チーム名:MUSCLE RALLY
- - 参加車両:ヤリススポーツCVT
- - 出場クラス:JR3(ゼッケン43)
- - 監督:友田康治
- - ドライバー:日下部保雄
- - コ・ドライバー:奥村久継
- - マネージャー:小倉雅俊
- - チーフメカニック:大橋渡
また、チームは多くの企業から支援を受けています。協賛企業にはトヨタ自動車や横浜ゴム、そして多様な業界からの著名企業が名を連ね、日下部保雄の挑戦を支えています。
お問い合わせ
本件に関する問い合わせは、以下のメールまたは電話にてお受けいたします。
- - E-mail: tomoda@mlitfilter.com
- - TEL: 052-228-9542
日下部保雄とMUSCLE RALLYが目指す道は長く多彩です。彼の挑戦がどのように結果を残すのか、今後の展開にご注目ください。