日韓国交正常化60周年記念特別企画公演
国立劇場が、日韓関係の新たな歴史を祝う特別企画公演を開催します。令和7年4月19日(土)、東京にて、ユネスコ無形文化遺産に登録された日本の伝統芸能「組踊」と韓国の「宗廟祭礼楽」が共演。日韓の宮中芸能が融合し、華やかで美しい舞台が繰り広げられます。
この公演は、日韓国交正常化60周年の記念事業として行われ、両国の深い文化的絆を再確認する機会でもあります。国立劇場は、再整備期間中も地域での伝統芸能振興に力を注いでいますが、この公演はその集大成とも言えるでしょう。
組踊とは
組踊は琉球王国に起源を持つ芸能で、独自のセリフ回しや音楽を特徴としています。主に三線の演奏や豊かな舞踊表現が組み合わさり、物語を描き出します。特に「万歳敵討」では、兄弟の仇討ちをテーマにした深い内容が展開され、音楽性の豊かさは聴く者の心をつかみます。
組踊『万歳敵討』
1746年に初演されたこの作品では、父親の仇を討つために兄弟が結束する姿が描かれます。僧侶である弟が出家後の行動に悩む中、情に訴えかける兄の姿は、組踊ならではの感情的なセリフが聴きどころ。また、万歳の踊りが展開される場面は特に評価が高く、琉球舞踊としても独立した作品となるほど。
宗廟祭礼楽とは
韓国の宗廟祭礼楽は、李王朝の歴代国王の位牌が祀られた宗廟において行われる祭祀芸能です。500年以上の歴史を持つこの芸能も、2001年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。舞踊と音楽は、宮中の宴において重要な役割を果たし、文舞と武舞の二つのスタイルで展開されます。
演目には「保太平」と「定大業」があり、それぞれ文武両面から王の徳を称えます。優雅で複雑な旋律が生み出す音楽と、丹精込められた舞踊が観客を魅了します。この公演に登場するのは約70名の実演者たちで、韓国の国立国楽院から参加し、その伝統の美しさを余すところなく披露します。
公演詳細
開催概要
- - 日時: 2023年4月19日(土)1:00 PM開演、3:30 PM終演予定
- - 会場: 文京シビックホール 大ホール
- - チケット: 1等席9,000円(学生6,300円)、2等席8,000円(学生5,600円)
- - 問い合わせ先: 国立劇場チケットセンター0570-07-9900
日本と韓国双方の伝統芸能が織りなす壮麗な舞台。是非この感動的な瞬間を体験してください。