ミュージカル『ボニー&クライド』製作発表会レポート
2025年3月からシアタークリエでの上演が予定されているミュージカル『ボニー&クライド』の製作発表記者会見が、1月31日に華やかに開催されました。メインキャスト4名が登壇し、本公演では見られない特別バージョンで劇中曲を披露し、会場は熱気に包まれました。
本作品は、1930年代に実在したギャングカップル、クライド・バロウとボニー・パーカーを題材としています。彼らの過激な犯罪行為は、多くのドキュメンタリーや映画に影響を与えており、特にアーサー・ペン監督による『Bonnie and Clyde』(邦題「俺たちに明日はない」)が有名です。この映画は、無秩序な生活を送る彼らの姿を準劇的に描き出しており、今でも多くの人々に語り継がれています。
今回のミュージカル版は、著名な作曲家フランク・ワイルドホーンによる新しい楽曲が魅力の一つです。彼はこれまでに『ジキル&ハイド』や『デスノートTHE MUSICAL』など、多くの成功を収めてきました。『ボニー&クライド』は2011年にブロードウェイで初演されると、2012年には日本での初演も果たし、再度脚光を浴びることとなりました。2023年には宝塚歌劇団雪組により再上演され、更なる注目を集めています。
特に注目すべきは、製作発表会で披露された劇中曲です。クライド役の柿澤勇人と矢崎広、ボニー役の桜井玲香と海乃美月によるデュエット「ピクチャー・ショー」と、もう一つのナンバー「残すのさ名前を」がパフォーマンスされました。
「ピクチャー・ショー」は、クライドとボニーがそれぞれの夢を歌い上げる軽快でジャジーなナンバーで、観客は彼らのエネルギーを感じることができました。一方、「残すのさ名前を」は、二人が冒険の旅に出る瞬間を描いた感動的な楽曲で、観客たちの心を掴みました。
登壇したキャスト陣は、それぞれの役柄に対する思いや期待を語りました。演出を手掛ける瀬戸山美咲は、この作品で描かれるボニーとクライドの夢と現実との対比を強調し、音楽がそのエネルギーを表現することに力を入れたいと述べました。ミュージカルの中で、観客が彼らの情熱を共感できるような作品にしたいとの意欲を示しています。
また、柿澤勇人はボニーとクライドが多数のファンに愛され続ける理由を考察し、多様な感情を観客に感じてもらうことを目指したいと語りました。矢崎広も、作品の中で描かれる刹那的な物語の魅力に触れ、観客と共に楽しめる作品に育てたいとの抱負を持っています。
桜井玲香は、ボニーの人間的な側面を大切にし、観客が彼女たちに憧れを抱けるような表現を目指すとしています。海乃美月は、二人が持つバックボーンを丁寧に描くことに努め、観客に感情移入してもらえるような演技を心掛けるとのことです。
東京公演は2025年3月10日から4月17日までの予定で、続いて大阪、福岡、愛知でのツアーも計画されています。チケットはオンラインで好評販売中で、会場でのアフタートークイベントも企画されているとのことです。これらの情報は、公式サイトを通じて確認できます。
劇中曲の魅力に溢れる『ボニー&クライド』。豪華キャストによる特別な舞台を見逃さないように、今から期待が高まります。