小菅優の「ソナタ・プロジェクト」最終章「黄昏」
小菅優の「ソナタ・プロジェクト」は、2026年3月22日に最終回を迎えます。これまでの公演で、彼は「開花」、「夢・幻想」、「神秘・魅惑」といったテーマを掲げ、ピアノ・ソナタの深い魅力を探求してきました。その終盤の舞台となる「黄昏」では、モーツァルトとウェーバーの晩年の傑作を経て、シューベルトの最後のソナタへと駆け上がる構成となっています。
最終回のプログラムは、モーツァルトの「ピアノ・ソナタ 第18番 ニ長調 K.576」、ウェーバーの「ピアノ・ソナタ 第4番 ホ短調 作品70」、そしてシューベルトの「ピアノ・ソナタ 第21番 変ロ長調 D960」です。それぞれの楽曲が持つ音楽的な深みは、ショパンやリストの時代に通じるものがあり、特にシューベルトの作品はその優しさと哀しみを同時に感じさせます。
小菅は、「晩年に達すると、人は何を考え、感じるのだろう」と述べ、この終着点に向けての思いを語ります。彼は、最後の3つのソナタに見られるテーマとして「死神のような恐怖」と「苦悩を超えた優しさ」を挙げ、それらの音楽が持つ内なる炎を聴衆に届けたいと述べています。
この演奏会は、2026年3月22日(日)14:30に水戸芸術館コンサートホールATMで行われ、全席指定のチケットは一般4,000円、25歳以下は1,500円となっています。未就学児の入場は不可ですが、若い世代にもこの貴重な音楽を体験してほしいという意図が感じられます。
小菅優の音楽探求の道程
これまでの「ソナタ・プロジェクト」において、小菅優は各プログラムに対して強いメッセージ性を持ちながら、驚くべき演奏を披露してきました。
- - Vol.1「開花」では、バッハからプロコフィエフまでの初期作品を通じて、作曲家たちのルーツに迫りました。ここでは各作品が持つ情熱や意欲に圧倒され、未来の巨匠となる若き日の顔を垣間見ました。
- - Vol.2「夢・幻想」では、19世紀ヨーロッパの情熱を描き出し、若者たちの精神の旅が生んだ幻想的な感情を音楽で表現しました。
- - Vol.3「神秘・魅惑」では、危険なリサイタルのテーマのもと、スクリャービンやベルクの暗黒な側面とともに、藤倉大の作品を初演し、聴衆に新たな美を提示しました。
「黄昏」はこれらの集大成とも言える公演です。小菅優はその存在感と技術を駆使して、音楽の終焉を描くことに挑戦します。シューベルトのソナタは、「儚さ」を色濃く反映しており、その中には人間の生と死に対する深いメッセージが込められています。小菅優がこの音楽をどのように解釈し、表現するのか、期待は高まるばかりです。
このコンサートは、音楽の奥深さを再認識させられる機会であり、音楽を愛するすべての人々にとって貴重な体験となるでしょう。ぜひ、この特別な瞬間に足を運び、一緒に音楽の旅を楽しみましょう。今後も小菅優の動向にも注目したいと思います。
チケット情報
公演に関するチケットは、以下の方法で購入可能です:
- - 窓口:水戸芸術館エントランスホール内チケットカウンター(9:30〜18:00、月曜休館)
- - 電話:水戸芸術館 チケット予約センター TEL: 029-231-8000(9:30〜18:00、月曜休館)
- - WEB:公式サイトおよびイープラスにて予約受付中
公式サイト:
水戸芸術館