青山星灯篭で再現される江戸の風情と未来の文化体験

令和7年青山星灯篭の魅力

青山の秋の風物詩、「青山星灯篭」が今年も開催されることが決まりました。このイベントは、北青山にある複合施設「ののあおやま」を本会場として、9月13日（土）から15日（月・祝）まで行われます。名物の星灯篭は、江戸時代から続く伝統行事で、地域住民が集まり、古き良き文化を守りながら未来を考える素晴らしい機会となっています。

浮世絵と青山の歴史

「青山星灯篭」は江戸時代の旧暦7月に行われていたお盆行事です。竹竿の先に提灯を掲げて高く上げるその様子は、夜空に星が輝いているかのように見えたため「星灯篭」と名付けられました。この年も江戸の大都会で愛された文化が、現代の青山で再生することで、地域への愛着が育まれることを願っています。

山陽堂書店の功績

青山星灯篭の復活の大きな要因は、創業134年の老舗書店「山陽堂書店」の貢献です。実行委員である4代目店主の遠山秀子さんが中心となり、浮世絵師二代歌川広重の作品を復刻しました。木版画の技術を守りつつ、当時の色彩や彫りを再現したこの作品は、パンフレットやポスターに用いられて多くの人に親しまれています。

地域との連携

2017年に地域有志の手により復活した青山星灯篭は、現在、約40基もの灯篭を青山通りに展示し、皆の目を楽しませます。年を追うごとに規模が拡大し、近隣の企業や団体との協力を得て、地域全体を巻き込む文化イベントに成長しています。今年の本会場「ののあおやま」だけでなく、賛同した「きらぼし銀行本店」や「ワールド北青山ビル」、「3rd MINAMI AOYAMA」などにも灯篭が掲げられ、青山の街全体が特別な雰囲気に包まれます。

特別イベントの数々

今年の青山星灯篭では、さまざまな文化的催しが用意されています。9月13日には、影絵師・川村亘平斎と打楽器奏者・小林武文による影絵公演が行われ、幻想的な空間で「ウランダランダ」と名付けられた物語が展開されます。また、9月14日には「星降る森の茶会」が開催され、現代アートと茶の湯を融合させた特別な体験が楽しめます。

さらに、9月15日には“芝生での能楽鑑賞”が行われ、初心者でも楽しめるように説明も付いた演目が披露されます。また、灯篭絵付けワークショップや縁日も開催され、来場者たちが参加して思い出を作る機会が設けられます。

まとめ

「青山星灯篭」は、ただのイベントではなく、地域の伝統と現代の文化が交錯する場です。昔からの行事を通じて、地域の住民と観光客がつながり、文化を共有する機会を提供します。この秋、青山の街で新たな物語を体験しませんか？

URL: 公式HP
イベント予約: ピーティックス
Instagram: 青山星灯篭