2024年を彩ったアーティストたちのSNS動向
SNSマーケティング専門の株式会社ホットリンクは、2024年にX(旧Twitter)上で話題となったアーティストを徹底解析しました。この調査には、国内外の人気アーティストがどのようにSNSで拡散され、多くの注目を集めたのかという興味深いデータが盛り込まれています。
調査方法と対象
ホットリンクの分析は、国内の月間アクティブユーザー数が6,658万人を超えるXを利用しました。このプラットフォームは、リポスト機能によって情報の拡散が促進され、ユーザー同士の会話がしやすくなる特性があります。主要な音楽セールスランキングから厳選した100組のアーティストに対し、2024年の初めから年末にかけての投稿数を分析しました。分析にはサンプリングデータを使用し、具体的な言及数やUGC(ユーザー生成コンテンツ)数を測定することで、アーティストの影響力を評価しました。
調査結果の概観
「言及数」のナンバーワンはJO1の約3,826万件で、その後にNumber_iの約3,067万件、Snow Manの約2,591万件が続きます。一方、「UGC数」ではSnow Manが524万件でトップに立ち、Number_i、SixTONESの順に続きました。特に男性アイドルグループが上位を占める結果となっています。女性アーティストの中ではAdoが言及数で、乃木坂46がUGC数で目立ちました。
データアナリストの見解
この調査を担当したホットリンクのデータアナリスト、辻元気氏は、現在のSNSの状況についていくつかのコメントを寄せています。
まず、ファンの強い支持を受けるアイドルグループが引き続き多くの会話を生み出していると指摘。特にメディア出演時のプロモーションが、SNSでの言及やUGC数の向上につながっているという見解を示しました。
次に、リポストを含む「言及数」が減少傾向にあることが確認されました。2024年からXのタイムラインの表示が変更され、より多様な投稿が表示されるようになったことで、自分が興味のある情報にアクセスしづらくなったとのことです。これは特定の情報が流れにくくなり、結果として言及数が減った原因の一つと考えられています。
最後に、UGC数は前年に比べて増加傾向であり、特にINIやSixTONESは大幅な改善を見せました。これらのデータから、各グループの成長と影響力の深化が示されています。
ホットリンクの理念と今後の展望
ホットリンクの目指すのは、人と情報を結びつけることで、知識循環型社会の実現です。SNS上のクチコミを詳細に調査し、エンターテインメント業界をはじめとする様々な分野で有益な情報を発信し続けることを目指しています。これにより、生活者の“HOTTO(ほっと)”を実現する世界を築くことに貢献できると信じています。
未来に向けて、アーティストやファンがどのようにSNSを活用し、さらに広がっていくのかを見守りたいと思います。2024年の音楽シーンを振り返りながら、さらなる期待を持って次の展開を楽しみにしています。