流山と音風景
2026-06-10 11:36:51

足立美緒が描く流山の音風景とその未来を記録するプロジェクト

音の記憶を未来へ、足立美緒が描く『音場(OTOBA)』プロジェクト



千葉県流山市の自然と都市、その変化する風景を記録し、音楽という形で未来に伝えるプロジェクトが動き出しました。作曲家でありサウンドアーティストでもある足立美緒さんが手掛ける立体音響サウンドインスタレーション『音場(OTOBA)~都心から一番近い森の記憶』が、その一環です。2023年、足立さんは流山各地でフィールドレコーディングを行い、多様な音風景を収集しました。

このプロジェクトは、2026年6月から8月にかけてクラウドファンディングを通じて制作支援を募るもので、流山の音を未来へと長く残すことを目指しています。

変わりゆく流山の音風景を記録する


流山は「都心から一番近い森のまち」として知られ、豊かな自然が残されています。その一方で、都市開発が進む中、子育て世代が集まる街としても注目を浴びています。足立さんは、2023年に流山を訪れ、8日間にわたって合計30時間以上のフィールドレコーディングを行い、そこでの音を立体音響システムで体感するインスタレーションを展示しました。

展示から2年半後の2026年、足立さんは再度流山を訪れ、さらなるリサーチと録音を行う予定です。このプロジェクトは、2023年の展示音源に加え、2026年の新しい録音を取り入れて「変わりゆく土地の風景の音」を記録する試みです。

立体音響のアーカイブに挑戦


足立さんは、展示で体感した臨場感を再現するために、オリジナル展示の音源を二つの形式でリリースします。ひとつは「8chキューブ」データ、もうひとつは一般のヘッドホンやイヤホンで体験できる「HPL(バイノーラル・2ch)」の形式です。これにより、マルチチャンネル立体音響作品の保存と流通を試みることで、アーカイブの新たな形を目指します。

さらに、足立さんが収録地を歩き撮影した風景写真やリサーチのドキュメントを62ページ以上にわたってまとめたアーカイブブックも制作されます。音と映像の両方から、流山の風景を追体験できる内容です。

サポートとクラウドファンディング


アーティストの持続可能な活動を支えるため、クラウドファンディングが実施されます。目標金額は35万円で、主にアーカイブブックのデザインや印刷費に充てられます。支援者には、リリース予定の音源やアーカイブブック、特別記事など、様々なリターンが用意されています。

先行体験イベント「OTOTEN2026」


クラウドファンディング期間中、特別なバージョンで立体音響サウンドを体験できるイベントも開催されます。「OTOTEN2026」に出展し、来場者が足立さんの音の世界に浸ることができる特別な機会となっています。

結び


足立美緒さんの『音場(OTOBA)』は、流山の音風景を記録し未来に響かせるための重要なプロジェクトです。立体音響による新しい音楽体験を通じて、人々にとっての「森と街の記憶」を未来へとつなげていくことでしょう。これからの展開にご期待ください。


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