ヤンルガルの京都人肖像画展、クラウドファンディング実施中

フランス人画家ヤンルガルが2013年から2014年にかけて描いた100人の京都人名を掲げ、10周年となる記念展を開催することが発表された。この記念展は、京都の美術工房便利堂で行われる予定で、開催に向けた資金を募るためのクラウドファンディングが進行中だ。クラウドファンディングは、2024年2月22日までの期間を設けて行われており、以下のリンクから参加が可能である。こちらから

背景

この展覧会の背景には、以前の作品が多くの観客を魅了したという実績がある。特に、2014年に京都府文化博物館ギャラリーで展示された際には、屏風仕立てとして圧倒的な存在感を放ち、訪れる人々を夢中にさせた。

ヤンルガルの作品「京都人ポートレイト100」は、さまざまな職業や趣味を持つ100名のモデルを対象に描かれたもので、京都に生きる人々のユニークな側面を捉えている。社寺仏閣や観光地のイメージを超え、真に生きている人々の姿を映し出すことで、アートを通じた新たな「京都」の表現を試みている。

コロナ時代への反響

コロナ禍により、多くの人々が集まることが困難な状況になった中、アートとの関わりも多様化した現代。しかし、ヤンルガルが2014年に描いた人々の生き様を示す作品が、今もなお人々に感動を与えていることに私たちは感謝している。この展覧会では、作品のメッセージ性や、作者の筆使いや色彩の美しさが直接伝わることを期待している。

展示会詳細

記念展は2025年に京都便利堂で開催される予定で、期間中は画家自身も会場におり、来場者との対話の場を設ける計画だ。展示会では、ヤンルガルが描いたアクリル画が並び、特に圧巻なのはそれぞれの絵画が180cm x 90cmという大きさで、屏風スタイルで展示される点だ。

ヤンルガルは、2013年から2014年にかけて各モデルの個性を捉え、実に約100名を描くことで、その時代の京都を反映したアートを創り出した。これらの作品は、通常の美術展示とは異なり、観覧者自身がアートを介して描かれた人々とのまた新しい繋がりを感じられるようデザインされている。

クラウドファンディングの意義

今回のクラウドファンディングの取り組みは、アート保存のための重要なプロジェクトである。今回の企画が成功すれば、定期的な展示や新たなアートに関心を持つ人々との繋がりを深めることができ、文化遺産としての価値を後世に残せることを目指す。

さらに、リターングッズには「京都人ポートレイト100」に関連した特製グッズが用意されており、支援者への特別な感謝が込められている。アートを愛する人々は、この機会を通じて直接的な支援ができるのだ。