団塚唯我監督が「新藤兼人賞2025」で金賞を獲得し、バリアフリー映画制作が決定

団塚唯我監督が「新藤兼人賞2025」金賞を受賞

日本の映画界で注目を浴びる団塚唯我監督が、彼の作品『見はらし世代』で第30回新藤兼人賞金賞を受賞しました。この賞は、日本映画製作者協会が優れた新人監督を表彰するもので、団塚監督はその若さで午後生まれの才能を示しました。授賞式は2025年12月5日、如水会館にて行われる予定です。

バリアフリー版の制作が決定

この賞に伴い、団塚監督の次回作のバリアフリー版が制作されることが発表されました。バリアフリー版の制作を手がけるのは、Palabra株式会社であり、彼らは映画の日本語および多言語字幕制作や、バリアフリー字幕・音声ガイド制作に特化した企業です。

Palabraは、2019年よりこの新藤兼人賞に協賛し、金賞受賞作に対して「UDCast賞」を贈呈しています。今年の受賞作『見はらし世代』でも、UDCastを通じたバリアフリー版が制作されています。バリアフリー映画は、視覚や聴覚に障害を持つ方々がより楽しめることを目的としており、映画スタッフや当事者モニターと共に進められています。

映画『見はらし世代』の具体的な内容

「UDCast MOVIE」を利用することで、観客は字幕メガネやスマートフォン・タブレットを使ってバリアフリー字幕を楽しめます。また、河井青葉さんとBE:FIRSTのLEOさんによる2バージョンの音声ガイドも提供され、より多くの人々がこの作品を体験できるよう工夫されています。

団塚監督は、音声ガイドの原稿作成に関して、河井青葉さんと再び共演できたことに強い感銘を受けたと述べました。監督は、今回の受賞を契機に今後もより良い作品づくりを続けていくと決意を表明しています。

団塚唯我監督の経歴

団塚唯我監督は1998年生まれで、東京都出身です。名門大学の慶應義塾大学を中退し、映画制作の道を選びました。彼は映画美学校で学び、多くの著名な講師から指導を受けました。そこで作成した短編映画『愛をたむけるよ』は、様々な映画祭で評価され、最近では若手映画作家育成事業に参加し、自身の短編『遠くへいきたいわ』で注目を集めました。

彼の最新作『見はらし世代』は、2025年のカンヌ国際映画祭で日本人史上最年少で出品されるなど、将来が非常に楽しみな才能です。この作品は現在、映画ファンから絶賛されています。