フォルクスワーゲンの革新
2025-09-11 12:07:17

フォルクスワーゲンが描く未来の電動モビリティ、全固体電池の革新を発表

フォルクスワーゲンが描く未来の電動モビリティ



2025年9月8日、ミュンヘンで行われたIAAモビリティ2025において、フォルクスワーゲングループ、PowerCo、Elliの三社が共同で持続可能なモビリティを目指す先進的な技術を発表しました。このイベントでは、全固体電池を搭載した初のテスト車両や、エレクトリックアーバンカー向けの新たなバッテリーシステムが登場し、業界の未来を革新する可能性が示されました。

全固体電池を搭載したテスト車両



発表された全固体電池を搭載したテスト車両は、フォルクスワーゲンとしては初めての試みであり、具体的な将来のバッテリーテクノロジーを垣間見ることができます。これにより、より長い航続距離と短い充電時間が実現できる可能性があります。この新しいテクノロジーは、量産化に向けた重要な一歩と位置づけられており、今後はドゥカティの電動バイク「V21L」へも搭載される見込みです。

CEOのオリバー・ブルーメ氏は「テクノロジーの進歩を全速力で推進している」と語り、バッテリーセルやバッテリーシステムの自社管理による最適な技術の開発が可能であると強調しました。これは、フォルクスワーゲンが自動車産業におけるテクノロジーリーダーを目指すための重要なステップでもあります。

PowerCoユニファイドセルの発表



次に紹介されたのは、フォルクスワーゲン、シュコダ、クプラ向けに開発されたPowerCoのユニファイドセルです。この新セルは、エネルギー密度660Wh/lという高い性能を持ち、標準化化された設計により、様々な車両モデルに柔軟に対応できます。これにより、同社は量産体制を整えて、バッテリー技術の先頭を走ることが期待されています。

さらに、Cell-to-Pack技術が導入された新しいバッテリーシステムは、最大450kmの航続距離と短時間での充電を実現することが見込まれ、これまでのバッテリーテクノロジーを超える飛躍を遂げています。PowerCoのフランク・ブロームCEOは、これがヨーロッパの自動車産業にとって画期的な出来事であることを強調しています。

Elliの大規模蓄電システム



さらに、Elliがザルツギッターに建設中の初の大規模蓄電システムは、最大出力20MW、蓄電容量40MWhを誇り、フォルクスワーゲングループとエネルギー産業との連携を強化する重要な施設となります。このプロジェクトにより、風力や太陽光エネルギーの変動にも対応できる持続可能なエネルギー管理が可能になります。Elliのジョバンニ・パラッツォCEOは、これがヨーロッパのエネルギー転換に向けた重要なステップであると述べました。

まとめ



フォルクスワーゲン、PowerCo、Elliの連携は、今後の電動モビリティ市場において持続可能な技術革新をもたらすことが期待されます。全固体電池やユニファイドセルは、将来的な電気自動車の性能向上に寄与し、コスト効率を追求するうえで重要な役割を果たすでしょう。これにより、消費者はより手頃な価格で先進的な電動車両を購入できるようになるかもしれません。これらの技術的進展により、フォルクスワーゲンは自動車産業に新たな風を吹き込むことでしょう。


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