シェイクスピア新作!
2025-11-02 20:38:24

現代の視点で贈るシェイクスピア作品『ヴェニスの商人 CS』開幕

現代に蘇るシェイクスピアの名作



シェイクスピアの作品は、数世代を超えて私たちを魅了し続けていますが、特に最近注目を集めているのが、松崎史也が主宰する「Casual Meets Shakespeare」シリーズ。新作『ヴェニスの商人 CS』が、東京・IMA HALLで開幕しました。この作品は、シェイクスピアの名作を現代の視点で捉え直し、「高尚で難解」とされがちなシェイクスピア作品をもっと身近に、もっと楽しめるものにすることを目的にしています。


2つのバージョン、異なる魅力



『ヴェニスの商人 CS』は、S(シリアス)バージョンとC(コメディ)バージョンの2つの形式で上演されます。これにより、同作品の持つ悲劇の要素と喜劇の要素が一体となり、観客は二つの異なる捉え方を楽しむことができます。コメディバージョンでは、コミカルな演出が施され、シリアスバージョンではより深い人間ドラマが描かれます。これにより、観客は同じ物語に出会いながら、全く違った感情の体験を味わうことができるのです。このようなオリジナルの解釈は、シェイクスピアの作品が持つ普遍性を見事に引き出しています。


豪華キャストによる魅力的な演技



公演には、ウチクリ内倉や田口涼、鯨井康介、北村健人など、多彩なキャストが揃っています。彼らは、役に命を吹き込み、観客を一瞬で物語の世界へ引き込むことに成功しています。それぞれのキャラクターは、コメディとシリアスの演技を通じて、一貫した魅力を持ち続けます。特に注目したいのが、アントーニオ役のウチクリ内倉および田口涼。彼らの演技は、物語の核心に迫る鋭さと、観客を楽しませるユーモアを持っています。


魅力的な音楽と共に



また、今回の公演はカルテットによる生演奏も特徴の一つです。音楽は、物語の進行に合わせてリアルタイムで演出され、登場人物の感情をさらに豊かに表現します。これにより、観客はただの演劇を越え、五感でシェイクスピアの世界を体感できます。このように、演技と音楽が融合することで、全く新しい演劇体験が生まれているのです。


千穐楽は生配信も実施



公演は11月9日までの日程で行われ、千穐楽当日はコメディとシリアス両バージョンの生配信も予定されています。また、11月の特定の公演ではバリアフリーサポートも行われており、更に多くの人がこの素晴らしい演劇を楽しめる機会を設けています。


松崎史也のコメントも印象的で、「悲劇と喜劇を織り交ぜた作品こそが、現実の厳しさに対する備えとなる」と語っています。まさに、愉快さと哀しさの共存がシェイクスピアにおける演劇の醍醐味であり、私たちの心に響く作品となることでしょう。


「Casual Meets Shakespeare『ヴェニスの商人 CS』」は、現代の観客にシェイクスピアの魅力を再発見させる素晴らしい試みです。この機会にぜひ、劇場でその世界観を体感してみてはいかがでしょうか。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

関連リンク

サードペディア百科事典: 松崎史也 Casual Meets Shakespeare ヴェニスの商人

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。