AI技術がもたらす歌モノマネの新たな時代
日本テレビの人気バラエティ番組『モノマネMONSTER』が、AI採点技術を用いた新しい音声評価システムを導入した。これにより、歌モノマネの「似ている」を客観的に数値化し、視聴者に新たな楽しみを提供することとなった。このシステムを構築したのは、東京都中央区に本社を置く株式会社クインティアだ。
主観的な評価から客観的なスコアへ
g歌モノマネ番組において、これまでの評価方法は主に審査員や観客の感覚に依存していた。しかし、クインティアの独自の音声解析エンジンが導入されたことで、「似ている」という評価も科学的な数値として提示されるようになった。この技術的進歩により、従来の採点方法に新たな深みと説得力が加わった。具体的には、AIスコアが審査員の採点に加わることで、より実行的かつ公平な評価が行えるようになった。
AI採点技術の特徴
この「歌声モノマネ採点AI」は、一般的なカラオケ採点とは異なり、「歌声がどれだけ本人に似ているか」に特化した分析を行う。以下の特徴を持つ。
- - 多角的な特徴量分析: 声質、しゃくり、ビブラート、抑揚などを総合的に解析し、その質的な側面を明らかにする。また、波形特徴量も分析に活用し、単なる音域やリズムにとどまらない深い評価を実現している。
- - DTW(Dynamic Time Warping)の利用: 歌い出しのタイミングやテンポの違いを吸収し、個々の歌唱スタイルに合わせて正確な比較を行える仕組みも特筆すべき特徴だ。
- - 放送現場向けの最適化: 音源分離技術によって、観客の歓声や残響が混在する中でも高精度の歌声抽出が可能。さらに、高速処理によるスコア出力は、収録の進行を妨げないように設計されている。また、収録現場のモニターに表示されるGUIや、演出用データ形式への対応も充実している。
開発の背景と体制
クインティアがこのシステムをわずか1ヶ月で構築できたのは、彼らが持つモジュール化された音声解析エンジンが大きな要因である。独自のエンジンによって、音源分離や特徴量の抽出、類似度算出など、必要な機能を瞬時に再構成することが可能なのだ。また、開発パートナーである株式会社クロノキャストとの強力な連携により、高度なUI/UXと安定性を短期間で実現している。
今後の展望
このようなAI技術の導入は、単に業務効率を向上させるだけでなく、視聴体験に新たな客観的指標を追加することで、演出の幅を広げることを証明した。クインティアは今後も日本テレビをはじめ、他の放送局とのパートナーシップを強化し、音声・映像解析、字幕生成、視聴者参加型コンテンツの開発など、放送分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を目指している。
株式会社クインティアについて
株式会社クインティアは、2021年に設立された技術企業で、東京銀座に本社を構えている。AI技術やAWS環境構築に強みを持ち、放送局などのDX支援を行っている。彼らのビジョンは、最先端の技術を活用して、業界の未来を切り開くことにある。
本社所在地: 東京都中央区銀座1丁目12番4号 N&E BLD. 6F
代表取締役: 占部 竣平
設立年月日: 2021年9月8日
資本金: 1,000万円
関連リンク:
クインティア公式サイト
本システムは、放送業界におけるAIの可能性を広げる第一歩であり、その進展から目が離せない。