エムケーカシヤマが描く未来に向けた製造の進化
エムケーカシヤマ株式会社は、自動車業界向けに最新のレーザ加工機や3D計測機器を導入し、未来志向の製造体制を確立しました。これにより、同社は小ロット多品種生産に特化した強力な競争力を手に入れます。
進化の背景にある課題
近年、車両の多様化が進み、製品の販売個数は減少傾向にあります。ますます増加する車種の中で、長年使われてきた金型に依存した製造から脱却する必要性が高まりました。そのため、エムケーカシヤマでは新たな生産体制の構築に乗り出しました。
特に、国産車だけでなく韓国車や中国車の補修部品も手がける同社にとって、多種多様な製品のニーズは大きな課題でした。このような環境で生き残るには、迅速な対応と柔軟性が求められます。そこで、3Dスキャナおよび3D CADによる製品データベースの構築と、それに基づいたインハウスでの金型作成が見直されました。こうして、金型に依存しない部品製造への転換が実現したのです。
最新鋭の設備導入による効果
エムケーカシヤマが導入した最新機器には、レーザ加工機、マシニングセンタ、ワイヤ放電加工機が含まれています。これにより、以下のようなメリットが提供されます:
1.
希少車両への即時対応:特に競技用のブレーキパッドにおいて、少量から柔軟に供給できる体制を整えました。このため、国内市場でも限られた輸入車のニーズに対しても迅速に対応可能です。
2.
市場投入スピードの向上:金型の準備を待たずして、新製品を市場に提供できるようになりました。この迅速な対応により、競争力のある価格と供給スピードを実現しています。
3.
小ロット対応で市場維持:廃盤となった金型製品や古くなった車両に対しても、必要な部材を供給し続けることで、歴史的な車両の維持に寄与しています。特にエムケークラシックというブランドでは、この取り組みが価値をさらに高めることが期待されています。
新たな挑戦への視点
エムケーカシヤマは、2025年には創業65年を迎えます。これまで独自のブランド戦略を策定し、小ロット多品種製造という強みを武器に、業界内で確固たる地位を築いてきました。新たな生産体制の構築は、お客様の期待を上回るサービスを提供し続けるための新たなステップとなります。
将来的には、日本の製造業が抱える様々な課題に応じた製品の供給を行い、安心で安全な製品をグローバルに展開していく所存です。
エムケーカシヤマについて
エムケーカシヤマは、1960年に設立されたブレーキ部品のメーカーです。国内外80カ国以上に累計1億セット以上の製品を供給するまでに成長しました。高度な摩擦材技術と多品種小ロット製造に特化することで、高品質な製品を提供してきた実績があります。
企業情報
- - 代表者:樫山剛士
- - 本社所在地:長野県佐久市小田井1119
- - 資本金:1億円
- - 設立年:1960年
- - 従業員数:200名(2024年現在)
- - 電話番号:0267-85-1234
- - 公式サイト
次世代に向けて着実に進化を続けるエムケーカシヤマから、今後目が離せません。