SCSKと電通総研の協業が生み出す新たな可能性
SCSK株式会社(東京・江東区)は、グループ会社である株式会社アライドエンジニアリングが開発した国産CAEソフトウェア『ADVENTURECluster』の販売を強化するため、株式会社電通総研とタイ市場向けの販売代理店契約を締結しました。
タイ市場への進出背景
SCSKは過去20年以上にわたって、自動車産業など国内製造業に向けてCAEソフトウェアを提供し、物理的な試作や実験の効率化を実現してきました。現在、日本の製造業の大半がアジア市場へ進出しており、特にタイ市場には多くの日本企業が拠点を構えています。このことから、SCSKは電通総研と手を組み、現地に密着した製品展開を行うことで、製造業の抱える課題を解決する意向です。
CAE事業のグローバル展開
SCSKはタイ市場を皮切りに、今後のグローバル展開を進める計画です。今回の提携においては、電通総研タイが持つ現地のノウハウと顧客基盤を最大限に活用し、迅速かつ効果的な市場参入を実現します。この協業により、タイの製造業に対して「日本品質」の支援が提供されることになります。
電通総研タイは過去10年間、CAE分野において確かな販売実績を持ち、技術サポートを行っています。これにより、ターゲット市場のニーズや商習慣に沿った効果的なサービスを提供し、設計・解析の課題解決に取り組むとのことです。
SCSKのビジョンとサステナビリティ経営
SCSKグループは、「夢ある未来を、共に創る」という経営理念のもと、持続的な成長を目指してサステナビリティ経営を推進しています。この取り組みは、「安心・安全な社会の提供」や「地球環境への貢献」など、社会が直面する問題に対する解決を目指すものです。
特に、ADVENTUREClusterの導入によって、製品の品質向上や生産性の向上だけでなく、開発コストの削減が期待され、環境負荷の低減にも寄与することが見込まれています。
今後の展望と目標
SCSKと電通総研は、提携から得た成功事例を通じて、さらなる協業の拡大を目指しています。5年後には、ADVENTUREClusterの売上高年間3億円を目指し、イノベーション創出と産業発展を進める考えです。
この取り組みは、タイ市場における競争力強化とイノベーション推進に寄与し、製造業の未来を切り拓く力となるでしょう。
DENTSU SOKEN(THAILAND)LIMITEDからのコメント
DENTSU SOKENの柄沢賢一Managing Directorは、「日本で高い実績を誇る国産CAEソフトウェア『ADVENTURECluster』をタイの製造業に提供することを大変嬉しく思います。今後も現地のニーズに応じたサポートを行い、共に成長していきます」とコメントしています。これからのタイ市場での成長が期待されます。