鹿児島から世界へ:小川夏果と映画『郷』の挑戦
鹿児島県姶良市を拠点に活動する映画プロデューサー、小川夏果氏がこのたび、国際奉仕団体である国際ソロプチミスト鹿児島支部から「輝く女性賞」を授与されました。彼女はLetheany&Co.を設立し、自らの映画制作を通じて地域から世界へと発信することを目指しています。
小川氏は、地域社会に貢献しながら新たな才能を見出し、人材を育成することに注力。彼女の活動が評価され、これからの女性リーダーとしての期待が高まっています。特に注目されているのは、彼女がプロデュースした映画『郷(VICISSITUDE)』です。この作品は、先日開催された上海国際映画祭のアジア新人部門に正式にノミネートされ、さらに重慶の35mm批評家週間でも最優秀賞を獲得しました。加えて、文部科学省からは、人権教育のための学習プログラムとしても認定されています。
映画『郷』の革新性
『郷』は特に言語に依存しないストーリーテリングを採用。セリフを最小限に抑え、映像と音、リズム、感覚を通じて物語を伝える手法を取り入れています。この革新的なアプローチによって、「心で感じる映画体験」を視聴者に提供。若干20代の監督、伊地知拓郎氏とのコラボレーションは、日本映画界に新風を吹き込み、海外でも注目を集めています。
今後、小川氏は『郷』の国際的な展開を進めつつ、鹿児島を基盤とする新しいプロジェクトを立ち上げる予定です。そのプロジェクトは映画制作、教育、地域振興を融合させたもので、地域の魅力を世界に発信していくことを目指しているとのこと。
試写会のご案内
『郷』に関する試写会が2025年6月17日(火)14:30からTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われる予定です。この試写会はメディア関係者限定で、事前予約制となっています。興味のある方はLetheany&Co.までお問い合わせください。詳細は公式ウェブサイトを確認してください。
小川夏果氏のプロフィール
小川夏果氏は熊本県出身で、現在は鹿児島県に在住。同志社大学法学部を卒業後、某銀行に勤めたが、女優業に転身。テレビドラマ「信長協奏曲」や「刑事7人」などで活躍した後、2019年に北京電影学院に留学。帰国後、映画『郷』を制作し、現在は鹿児島を拠点に映画制作や人材育成に全力を注いでいます。
小川氏の強い意志と情熱は、地域から国際社会への架け橋となり、多くの人々に影響を与えることでしょう。