第35回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン
2025年4月20日の日曜日、富士五湖で第35回チャレンジ富士五湖ウルトラマラソンが開催されました。この大会は過酷なウルトラマラソンの一つであり、毎年多くのランナーが集まります。今年はエントリー数が4,576名に達し、実際に走ったのは4,147名。完走者は3,221名、完走率は77.7%という結果でした。
ウルトラマラソンの魅力
ウルトラマラソンというと、フルマラソン(42.195km)をはるかに超える距離を走ることになるため、挑戦するには覚悟が必要です。しかし、「チャレンジ富士五湖」はその中で日本でも有数の大会であり、62km、80km、100km、最長の120kmの4つの種目が用意されています。初心者から経験者まで、それぞれが自分の限界に挑戦できるステージが用意されています。これには350名を超える海外からのランナーも参加しており、多彩な競技が展開されました。
新設U25部門の誕生
若い世代のランナーを応援するために、25歳以下を対象とした「U25部門」が新設されました。この部門では参加費が20%割引され、110名の若者が新たな挑戦を果たしました。これにより、ウルトラマラソンの魅力が広がり、若者の参加を促進しています。
新コース「FUJI 4LAKES 80km」登場
また、今回から新たに「FUJI 4LAKES 80km」というコースも追加されました。このコースは富士五湖のうちの山中湖を除く四つの湖を巡るもので、地形も比較的フラットな区間と適度なアップダウンが組み合わさっています。初開催となったこのレースでは509名のランナーが挑戦し、それぞれの夢を背負って完走を目指しました。
SPARTATHLONへの挑戦
大会の中でも特に注目されるのが最長種目であるFUJI 5LAKES 120kmです。ここで完走した80名の選手が、ギリシャで行われる歴史的なウルトラマラソンである「SPARTATHLON」に挑戦できる資格を得ました。男子は12時間以内に完走、女子は110km地点通過時に12時間を切る必要があります。
春の富士五湖と感動の瞬間
当日は快晴に恵まれ、桜が湖畔を彩る素晴らしい景観の中でのレースとなりました。春の風が心地よく吹き抜ける中、ランナーたちはそれぞれのゴールを目指して力強く踏み出しました。ゴール後の会場には、達成感を感じる笑顔が広がっていました。これまでの大会の中で新たな記録も生まれ、記憶に残る瞬間となったのです。
大会記録の更新
特筆すべきは、FUJI 3LAKES(62km)の女子の部で、冨井菜月選手が4時間55分09秒という大会新記録で優勝したことです。このほかにも、各種目で新記録が誕生するなど、35周年を迎えた大会は素晴らしい成果を収めました。
以下は各種目の優勝者と記録です:
- - FUJI 5LAKES (120km):男子の部 8:56:20 児玉 雄介選手、女子の部 11:18:20 屋代 沙由未選手(大会新記録)
- - FUJI 4LAKES (100km):男子の部 7:01:08 鴨志田 遼太郎選手、女子の部 7:54:27 髙野 温菜選手
- - FUJI 4LAKES (80km):男子の部 6:13:14 石原 展選手(新設種目・大会記録)、女子の部 6:08:49 蟻塚 真衣選手(新設種目・大会記録)
- - FUJI 3LAKES (62km):男子の部 4:18:14 下村 和也選手、女子の部 4:55:09 冨井 菜月選手(大会新記録)
次回の「第36回大会」は2026年4月19日(日)に開催される予定で、エントリーは2025年10月下旬頃から始まる見込みです。今後も、この大会が多くの挑戦者を呼び寄せることでしょう。