地域の未来を支える『ALPHA』、内灘町との協定締結で体力向上を目指す

児童・生徒の健康を守るために

令和6年に発生した能登半島地震の影響で、運動機会が減少した児童・生徒の体力向上と、教育現場の業務効率化を目指し、体力テストデジタル集計システム『ALPHA』を提供するPestalozzi Technology株式会社が石川県内灘町教育委員会と連携協定を締結しました。この協定は、2025年5月12日に行われた協定式で正式に発表されました。

1. 連携する背景

『ALPHA』の開発にあたって、Pestalozziは「運動データを価値あるものに」という理念を掲げ、教育現場における体力テストのデジタル化を推進しています。特に、能登半島地震による影響で運動場が仮設住宅に取って代わられ、機会が失われた子供たちの体力・運動能力の向上が緊急に求められました。この危機を乗り越えるため、内灘町と協力し、現地のニーズに応じた解決策を提供することになりました。

2. 協定の目的

この協定の主な目的は、被災した児童・生徒の体力と運動能力を向上させることと、学校教育における体育分野の情報化を進めることです。具体的には次の点が挙げられます。

- 体力テストのデジタル集計システム『ALPHA』の導入
- アンケート結果の分析を通じた生活習慣の把握
- その他、協議のもとでの取り組み

特に、令和7年度に関しては無償提供を行うため、費用を気にせず導入できる環境が整っています。

3. 『ALPHA』の特長

『ALPHA』はPCやタブレットなど、使用する端末を選ばずに体力テストを計測・集計・分析することができる革新的なツールです。従来の紙ベースの方法では、児童・生徒がテスト結果を手書きし、それを教員がExcelに手入力するため、多くの時間が無駄に費やされていました。しかし、『ALPHA』を使用することで、児童・生徒は自分のデータをデジタル端末で直接入力でき、教員はリアルタイムで結果を確認し、簡単に修正や分析ができるようになります。

4. デジタル化のメリット

『ALPHA』の導入により、体力テストの結果が即座に反映され、必要な運動動画もその場で視聴できるなど、迅速なデータ連携が実現します。このシステムにより、教員の事務作業の負担が軽減され、より多くの時間を指導に振り向けることができます。

さらに、GIGAスクール構想に基づいて導入された端末やスマートフォンからもアクセスできるため、地域における教育の質の向上にも寄与できるでしょう。