PIFとフォーミュラEの教育プログラムが始動
サウジアラビア公共投資基金(PIF)とフォーミュラEが、若者を対象にした新しい教育プログラム『ドライビング・フォース プレゼンテッド・バイ・PIF』を発表しました。このプログラムは、次世代のモビリティを担う人材育成を目的に、科学・技術・工学・数学(STEM)教育と持続可能性に焦点を当てています。
プログラムの目的と内容
この教育計画は、アメリカ、サウジアラビア、イギリスの各国にて展開され、対象となるのは8歳から18歳の学生です。プログラムでは、学生たちがインタラクティブなワークショップや体験型学習を通じて、モビリティの未来に必要な知識を身につけることができます。具体的には、対面形式のワークショップとともに、包括的なオンライン学習も提供される予定です。
2025年末までには、5万人以上の学生に影響を与えることを目指しており、この試みはPIFによる取り組みの中でも最大規模となります。
「E360」パートナーシップの実現
このプログラムの開始は、持続可能なモビリティを推進するPIFの取り組みの一環として、フォーミュラE、エクストリームH、E1電動パワーボートレースを結集した前例のないパートナーシップ「E360」によって実現されました。このパートナーシップは、電動モータースポーツのリーダーシップを体現し、持続可能な技術の未来を形作ることを目指しています。
フォーミュラEの創設者であるアレハンドロ・アガグ氏は、「『ドライビング・フォース』は、モータースポーツの持続可能性やグリーンテクノロジーにおける未来の才能を刺激する重要なSTEM教育を通じて、次世代の才能を育成する」というコメントを寄せています。
PIFの取り組みと意義
PIFのコーポレートブランド部門責任者モハメド・アルサイヤド氏は、「私たちは、電動モータースポーツの成長と変革を促進するための強力なプログラムを展開している」と述べ、E360を通じたパートナーシップの重要性と若者たちへのサポートを強調しています。
プログラムは、初めてマイアミの学校(Key Gates Charter School)で開催され、最大90名の学生が参加してアクティブラーニングを用いた体験型ワークショップが行われました。このように、モータースポーツや持続可能性分野におけるSTEMキャリアへの関心を高め、アクセスの機会を提供することが目指されています。
PIFの「スーパーチャージド(Supercharged)」キャンペーン
「ドライビング・フォース プレゼンテッド・バイ・PIF」の開始は、PIFの変革キャンペーン「Supercharged」とも関連しています。E360パートナーシップを通じて、イノベーションとグローバルな進歩の推進が目指されており、次世代の電動モビリティを支えるグリーンテクノロジーの発展に寄与することが期待されています。
Tokyo E-Prixのご案内
さらに、フォーミュラEでは2025年5月17日・18日に東京での「Tokyo E-Prix」も開催されます。EVレースとエンターテイメントが融合したこのイベントでのチケット販売は、イープラスのウェブサイトで行われています。最新情報は公式SNSをフォローすることで確認できます。
このようにPIFとフォーミュラEによる教育プログラムは、未来のモビリティに対する期待と展望を広げる重要な一歩と言えるでしょう。未来の若者たちがこのプログラムを通じて、新たな技術や理念を学び、持続可能な社会を形成する一翼を担うことが期待されています。