「耳をすませば」30周年記念ガイドツアーと多摩市の魅力

「耳をすませば」30周年を祝う特別な旅

スタジオジブリの名作映画『耳をすませば』が公開されてから、早くも30年。記念すべきこの年、多摩市の聖蹟桜ヶ丘では、映画の世界を体感するための特別なガイドツアーが行われました。このツアーは、映画の舞台となった聖蹟桜ヶ丘を訪れたい全国からのファンを集め、映画にちなんだスポットを巡るもので、映画ファンにはたまらない一日となったことでしょう。

特別なガイドツアーの開催

2023年10月11日（土）と12日（日）の2日間にわたって行われたこのツアーは、多摩市による「せいせき観光まちづくり会議」が企画し、応募者711名の中から選ばれた78名の参加者で構成されました。ツアーには、映画に魅了された岐阜県や愛媛県からのファン、さらにはアメリカからインフルエンサーも参加し、国を超えた交流の場となりました。

聖蹟桜ヶ丘の魅力を巡る

ツアーは聖蹟桜ヶ丘駅前のモニュメント「青春のポスト」からスタートしました。このポストは映画の中でも印象的に登場します。参加者は、「さくら通り」や「いろは坂」を通り、全長約1時間の道のりを楽しみます。途中、スタンプを押すことができるスポットが設けられ、「聖蹟桜ヶ丘散策マップ」を完成させる参加者の姿が見受けられました。これにより、訪問者は街の魅力をより深く理解することができました。

特に「いろは坂」の階段から見下ろす景色は絶景で、多くのツアー参加者がこの美しい景色に心を奪われていました。その後、「金比羅宮」や「天守台跡」を通り、ロータリーへと向かいます。ロータリーには「洋菓子ノア」や「dining和桜」があり、参加者は心ゆくまで映画の世界を楽しむことができます。さらに、丘の向こうには映画でも象徴的な「愛宕給水塔」が見えるとあって、参加者は感動が止まらなかったことでしょう。

ガイド役の太田さんの言葉

ガイド役を担ったのは、映画公開以来のファンである太田さんです。彼は初めて聖蹟桜ヶ丘を訪れた際の感動を語り、「この街は作品と深く共鳴し合う舞台だ」と強調しました。「訪れた人には感動を、住んでいる人には誇りを」との思いを持ち、街の魅力を発信する役割を果たしています。

聖蹟桜ヶ丘の新たな魅力

聖蹟桜ヶ丘は、緑豊かな住宅地として知られ、昔から桜の名所としても名高い場所です。近年では、駅から徒歩5分の位置に「せいせきカワマチ」という多目的スペースがオープンし、SUPやパークヨガなどのアクティビティが広がっています。加えて、新しい世代のファミリー層がこの地域に引っ越してきており、全国でも空き家の少ないエリアになっています。