雲南の無形文化遺産
2025-09-11 10:50:24

茶馬古道が織りなす雲南の無形文化遺産展を体験しよう

茶馬古道ろまん ―― 雲南省の無形文化遺産を巡る旅


2025年10月11日から11月30日まで、東京の文京区にある日中友好会館美術館で特別企画展「茶馬古道ろまん ―― 中国雲南省無形文化遺産の世界」が開催されます。本展は、中国雲南省文化和旅游庁との共催で、茶馬古道に沿った地域の無形文化遺産にフォーカスした展示です。全期間を通じて150点を超える工芸品や制作道具が紹介され、訪れる人々はその独特な文化に触れることができます。

茶馬古道の歴史と文化


「南のシルクロード」とも称される茶馬古道は、約1300年の歴史を持ち、中国四川省から始まり、雲南を経てチベット、さらにはネパールやインド、ミャンマー、ベトナムへと広がっています。古代から続くこの交易路は、生活必需品を運搬するだけでなく、文化、宗教、芸術が交わる重要な舞台となりました。そのため、雲南省には中華帝国の技術と地元の民族の伝統が混ざり合った独自の文化が息づいています。

展示内容と魅力


本展では以下のような無形文化遺産が紹介されます。
  • - 白族の絞り染め
伝統的な手法で染められる布は、藍色と白のコントラストが美しい自然をテーマにした模様が特徴です。

  • - 甲馬版画
民間信仰に根ざしたこの紙製版画は、祖霊祭祀や厄除けに用いられ、道教や仏教の要素を含みます。

  • - 鶴慶銀器
国家級無形文化遺産としても知られる鶴慶銀器は、千年の歴史を持ち、吉祥文様を表現した器たちが紹介されます。

  • - 琺瑯絵画
自然や文化を彩る琺瑯絵画は、陶器に描かれた色鮮やかな作品です。この技術は明代に栄え、今なお多くの人々を惹きつけています。

  • - チベット族の木椀
手作業で作られたこれらの木椀は、生活に必要なものであり、そのひとつひとつが物語を語ります。

  • - 烏銅走銀
伝統的な銅工芸から生まれたこの技術は、美しい色合いと文様が特徴で、いまなお活用されています。

展示は前期と後期に分かれ、一部の展示品が入れ替わるため、再度訪れる楽しみも提供されています。

文化体験イベント


本展は単なる展示に留まらず、来場者が参加できる多彩なイベントも企画されています。
  • - 舞台公演やファッションショー
雲南省の伝統的な舞踊やファッションを融合したイベントが行われ、観客は多文化体験を楽しめます。

  • - 講演会や美術館コラボめし
雲南の料理や文化についての講演会が行われる他、会期中には地元の味を堪能できるコラボメニューも提供されます。

また、甲馬版画の制作体験など、実際に手を動かす体験も用意されており、無形文化遺産についての理解が深まることでしょう。

開催概要


  • - 展覧会名: 2025年特別企画展「茶馬古道ろまん ―― 中国雲南省無形文化遺産の世界」
  • - 開催期間: 2025年10月11日(土)~11月30日(日)
  • - 会場: 日中友好会館美術館(東京都文京区後楽1-5-3)
  • - 入館料: 一般当日券 1,000円(税込)、eチケット 800円(税込)

雲南の文化に触れる貴重な機会がここにあります。この秋はぜひ、茶馬古道を巡る旅に出かけてみませんか。


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