キャンピングカーと防災
2025-01-10 13:09:39

防災の新たなカタチ!キャンピングカーで地域を守る取り組み

防災の新たなカタチ!キャンピングカーで地域を守る取り組み



2011年に東日本大震災が発生して以来、私たちの防災に対する意識は大きく変わりました。その中で、株式会社ダイレクトカーズが推進する「防災×キャンピングカー」は、災害時の新たな避難手段として注目を集めています。ここでは、同社がどのようにしてキャンピングカーを用いた防災活動を展開しているのか、その取り組みを詳しく見ていきます。

震災がもたらした新たなビジョン



ダイレクトカーズは、三重県鈴鹿市を拠点にするキャンピングカー製造・販売の企業です。代表の百田雅人氏は、震災を経験したことで、被災者の生活の再建に貢献できる事業を考えるようになりました。当初は中古車販売を中心に活動していた同社も、震災を機に「ベッド付きの車」の製造販売へとシフトしました。

災害協定の締結と防災への取り組み



現在、ダイレクトカーズは鈴鹿市を含む6つの市と災害協定を締結し、災害時にキャンピングカーを避難所として提供しています。これにより、特に高齢者や障がい者などの配慮が必要な方々に、一時的な避難の場を提供することが可能となります。また、日本RV協会と連携し、キャンピングカーの防災利用の普及活動も行っています。「防災×キャンピングカー」、略して「防キャン」という考え方が広まりつつあります。

能登半島地震での実績



2022年の能登半島地震では、ダイレクトカーズが提供したキャンピングカーによって、多くの自治体職員が安心して寝泊まりできる環境が整いました。当社のキャンピングカーは、トヨタのカムロードをベースにした高機能モデルで、広い寝室や冷蔵庫、暖房設備を有し、災害時に必要なすべてが整った仕様となっています。

防災専用キャンピングカー「トリップシェルター」



さらに、2024年11月には初の防災専用キャンピングカー「トリップシェルター」が登場します。このモデルは、避難所としての機能を重視して設計されており、トイレやシャワー、大型の給水タンクも備えています。寒冷時の利用を想定した瞬間温水ボイラーも搭載されており、快適に過ごすことができます。販売価格は1,495万円(税込)で、受注生産のため、価格は変動します。

キャンピングカーが切り拓く未来の防災



近年、災害が多発する中、車両が避難先として利用されるケースが増えていることが分かります。特に、キャンピングカーは確保した電源やプライバシーが重要視されています。自宅が危険にさらされた分、安心して過ごせる場所を確保するための手段として、キャンピングカーが選ばれているのです。

避難生活の現実



熊本地震の際の調査によると、多くの人々が自動車内での避難生活を強いられることが明らかとなり、その重要性が再認識されました。ダイレクトカーズは、そのニーズに応える形で防災対策を進め、地域貢献に努めています。その結果、安心して避難できる仕組みが整いつつあるのです。

おわりに



東日本大震災以降、私たちの生活や防災への意識は大きく変わりました。ダイレクトカーズの活動は、単なる製品販売に留まらず、地域社会に寄与する取り組みを進めています。今後も「防キャン」という新たな防災のスタイルが広がり、より多くの人々が安心して暮らせる社会の実現に貢献できることを期待したいと思います。


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